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多くの人が、自分の言葉で文章を書けたほうが良いんじゃないかな、という話。

多くの人が、自分の言葉で文章を書けたほうが良いんじゃないかな、という話。

本格的に習ったことはないけれど、ヨガでもストレッチでも瞑想でも、まず基本として「呼吸が大事」だと聞く。何が「大事」かと言うと、共通して「吸うよりも吐くほうに時間をかける」のだという。吸う時の倍ぐらいの時間を使って吐くのが理想だと聞いたこともある。

私は、情報も同じで、入れるより出すほうが大事だと思う。
情報を出すというのは、発信者になることではない。自分の中に入れた、あるいは、入ってきてしまった

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新型コロナと日本の演劇2020年6月の雑感

3月下旬から本格的な自粛生活が始まって、約2ヵ月半、ほとんど徒歩圏内にしか出かけず、止まったような生活を送っていた。もうしばらく続くのだろうとぼんやりしていたら、窓の外の景色が最初はゆっくり、次第に速度を増してどんどん変わっていくようになった。停車していると思っていた電車が動き出し、各駅から急行になっていくようだった。変わる景色を眺めながらつらつらと考えたことを書き留めることにした。きっかけをくれ

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ブリュッセル、ミュンヘン、そして始まりの挨拶

世の中には2種類の人間がいる。日記を書くのが好きな人間と、そうでない人間だ。私は完全に後者で、これまで多くの“やったほうがいい理由”を見つけては努力はしたものの、それと同じ数、挫折してきた。

勝手なイメージかもしれないが、日記を書くのが好きな人たちは、書きながら考えられる人たちで、ためらいの無さが文章の美しさにもなり、自分の文章が届く相手を広く想定する柔らかさにつながっている気がする。私はおそら

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『8─エイト─』をめぐる雑感

7月に、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のイベントのひとつとしてリーディング上演された『8エイト』が、フェスティバル/トーキョーで上演されるに当たって、元のままの戯曲でなく、演出の西尾佳織が『8』をもとに書き下ろした新作『透明な隣人〜8─エイト─によせて〜』になるという。

http://www.festival-tokyo.jp/14/program/invisible-neighbors.ht

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