読書がもたらすもの
最近、本読んでないなあ。
そう思い始めたら、ぼくの中では黄色信号。
忙しくて本も読めない。
そんな時にぼくの頭の中を見ると、驚くほど流れが悪いはず。淀んでいる。
新しいアイディアだとか、奇抜な発想だとか、
いつもはムダなほど思い付くのに、湧き出てこない。
このポンコツ具合は、疲れているから、というだけではなさそうだ。
本を読んでいないからだろう。
読書がもたらす「あれ」が足りない。
どんなに頭のいい人でも「あれ」がないと、
なかなか考え事が進まないだろうと思っている。
「あれ」とは「とっかかり」のこと。
考え事の足がかりになるもの。
ロッククライミングだと、岩肌の「でっぱり」みたいなもの。
これがないと誰も登れない。
クライミングの達人も、つるつるの岩はそう簡単に登れない。
読書をすることは、自分と違う考えに触れること。
ぼくの頭の中に異物ができる。
それが「とっかかり」になって、登り始めることができるのだ。
最近、本読んでないなあ。
そう思い始めたら、ぼくの中では黄色信号。
つるつるの岩を横目に、日常を通り過ぎるだけになる。
一息ついたら、登り始めようかな。
本を開いて。
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