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初期ビートルズの『ワンネス』イメージ

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昨日は『自責️・他責』の問題と
『ワンネス』に関してつぶやきました。

その記事では、とりあえず
要点を投げただけだったので
今日はあらためて、4象限を使って
詳しく解説してみたいと思います。

縦軸に
「人を責めるか/責めないか」を取り
横軸に
「自分を責めるか/責めないか」
取りました。


一番いいのは
他人も自分も責めない状態ですね。
穏やかで、満ち足りた世界です。

『じゃぁ、誰も責任を取らないのかよ』
という声も聞こえてきそうですが
『責任意識』『責めること』
違います。

確かに
言葉としての『責任』
『責める任を負う』という意味から
生まれましたが
それはむしろ事前の意識についてです。

何かが起こった後で
『誰かを責めるか』ことは別問題ですし
あまり建設的ではありません。

終わったことの因果関係を詰めても
関係した人のポテンシャルを
下げるだけだからです。


今、何が大切か考えられる人は
責めることにエネルギーを使わないで
解決のための善後策を考えます。

つまり
過去ではなく、未来に時間を使おうと
するわけです。


とはいえ、往々にして
人は自分が詰められることを恐れて
ついつい人を責めがちですよね。

人間は一度に
相反することを考えられないので
人を責めている間は
自分を責める方に意識が向きません。

要するに
人を責めがちな人は
自分が責められないことに
気持ちが向いているわけです。

そして、残念なことに
まわりからすると
その態度は『責任放棄』
しているように見えてしまいます。


一方、
人を責めないで、自分を責めることは
その意識の裏返しです。
責められることを引き受ける意識ですね。


ただし
『自己否定』には
善い面と悪い面があります。

善い面は、自分の非を認めることで
成長のきっかけにできる側面です。
人がコントロールできるのは
自分のことだけですから、
その意味でも積極的な態度と言えます。

しかし、行き過ぎると
自己肯定感を思い切り下げてしまうので
注意が必要。


また、
1960年代の全共闘で多用されたように
『自己否定をしなさい』
という形で使われると
それは他人を責める武器になります。

人にだけ自省を迫ることは
結局のところ、巧みにひねられた
『責任放棄』なんですね。

頭のいい人が使いがちな
ちょっとこずるいレトリックです。

最後に、自分も他人も責める状態ですが
これはもう、地獄のような精神状態と
言えるでしょう。


人を責め、人を責める自分を責めるので
心の安寧がありません。

いずれにせよ
自分と他人を分けて考える
分離意識をベースにする限り
どうしてもどちらかを責めがち……

つまり
責め心自体に捉われてしまうんですね。

組織論においては、よく
『他人の立場に立ちましょう』とか
『部分最適と全体最適』といった
考え方が提示されます。

それらは理性的でわかりやすいのですが、
やはり『自他を分ける』前提の発想です。

そのため
『どうしても相手の立場に立てない』
『全体最適のイメージが持てない』

という限界が出てしまいます。

では、どう考えたらいいのでしょう?

そこで『ワンネス』という感覚が
有効になるわけです。

自我意識の芽生えた人は
自他の違いにこだわりますが
それ以前の『未分化』な状態ですね。

違いよりも調和に意識が向くと
世界を丸っと1つに感じる
ワンネスの喜びが立ち上がります。

個人的には
初期のビートルズって
そのわかりやすいイメージだと
思っています。

各自の音楽性が分かれていく前の
喜びと楽しさに満ちたハーモニーです。

好みや意見が分かれていった先の
最後の『Let it Be/なるようになるさ』
の境地も素敵ですが
観客までふくめて
全員が同じリズムにふるえる
初期の一体感は独特ですね。


あるいは
古代インド哲学で言うところの
『梵我一如』も思い浮かびます。

梵(ブラフマン:宇宙を支配する原理)と
我(アートマン:個人を支配する原理)が
同一であるとの指摘です。


とはいえ
スピリチュアルや宗教に対しては
警戒心や抵抗感を持たれる方も
いらっしゃることでしょう。

確かに、そうした世界には
『望めば叶う』を盲目的に信じてしまう
依存的な落とし穴もあります。

一方で
IT業界の最先端で瞑想が浸透しているのは
梵我一如の感覚と無縁ではありません。

インターネットが世界中をつなぐことで
『地球』というワンネスのイメージで
経済活動を考えられる人が増えてきている
ということです。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切です 😊



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