見出し画像

漂着ゴミを拾った後の話

前回に続いて、2022年12月に参加した(一社)E.Cオーシャンズさん主催の海洋ゴミ回収体験事業「鬼ごみ拾い」のお話を書きます。

今回、私は全4日間の日程のうち後半の2日間参加したのですが、漂着ゴミを拾う作業に従事したのは実はそのうち半日間だけでした。
残りの1.5日間は何をしていたかというと、運搬に関する作業です。
前半日程で無人島の浜に集められたゴミを船で港まで曳航する作業、ゴミ拾いで活躍した船の船底塗装を直す作業、焼却処理施設に運ぶためのトラックにゴミを積み込む作業などをお手伝いさせていただきました。

漂着ゴミ拾いに活躍した船

拾っただけでは当然、ゴミは無くなりません。
車や船に積み込み、処分場へと運び、処理がなされてようやく無害化されます。
その間にもそれなりの時間と労力と費用がかかっており、場合によっては今回のように船舶の運航や運搬設備の維持管理など、特殊な技能を要することもあります。
誰でも気づいた人がやればいいというものではなく、それなりの知識と経験をもつ人にやってもらう必要があります。

私たちの社会の在り方が生み出す問題の後始末に、どれだけのコストがかかるのか。
表面上は見えにくいけれども実は必要不可欠な視点について、身をもって学んだ2日間でした。

奥: トラックに大量の発泡スチロールを積んで焼却処理施設へ
手前: 岸辺に仮置きしている漂着ゴミ

この記事が参加している募集

#SDGsへの向き合い方

14,693件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?