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海の底の輝き

詩は、深い海の底から取ってきた花のよう。
そんな例えに上手いなって思った。
微笑んだ。綺麗だなって思った。

苦しいと思っていたのは潜っているからで
気づいたら自分も海の中を潜ることが増えていた。
深い深い場所を好んでて、何かを探してて、
綺麗なものが見つかったり、意外なものが見つかったり。見ないほうがよかった、そんなこともある。

キラキラ輝きだすもの、面白そうに近づくもの、
怖いもの見たさなもの、そんな発見がたくさんある。
海から上がると呼吸はラクになっている。
力が抜けると、縛られていた見方も変わる。

力が抜けすぎて、心まで緩くなってしまったみたい。
生きたいと思っていない自分が見えてしまって
気を張ってきたものも剥がれ落ちた感覚。
なんとなくでいることは生きやすくなるけれど、
なんとなくでは生きたいと思えないのかもしれない。

憂鬱ともどこか違う。そんな暗闇でもない。
どちらかというと何個もの泡がプクプクとしている感じだ。どこに向かって上がろうか、そうやって息を吸っては吐きながら周りばかりを見ている。

自分を動かす原動力が何なのか、見つからない。
散るのが先か、枯れるのが先か、
そんな儚い状態な気がして花を眺めている。
この先にあるだろう輝きを待ち続けている。

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