ゲーム・エンタメと法律@弁護士前野

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弁護士の前野孝太朗と申します シティライツ法律事務所 ゲーム/エンタメ/IT/知財/IPO・ベンチャー法務 第二東京弁護士会 著作権法学会 ご連絡はHPのメールアドレス又はTwitterのDMにお願いいたします https://citylights.law/

最近の記事

R6.1.23版「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の速報解説②

2024年1月23日、「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の意見募集が始まりました(以下「考え方」と表記します)。 以前、noteにて2023年12月20日版をご紹介しましたが、1月23日版では、文言が修正されている部分もあります。 そこで、改めて速報的に内容を抜粋し、ご紹介いたします。 「考え方」には、2023年12月20日版、2024年1月15日版、2024年1月23日版(パブコメ版)が存在します。各種解説等を参照される際は、いずれの版についての解説等である

    • R6.1.23版「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の速報解説①

      2024年1月23日、「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の意見募集が始まりました(以下「考え方」と表記します)。 以前、noteにて2023年12月20日版をご紹介しましたが、1月23日版では、文言が修正されている部分もあります。 そこで、改めて速報的に内容を抜粋し、ご紹介いたします。 「考え方」には、2023年12月20日版、2024年1月15日版、2024年1月23日版(パブコメ版)が存在します。各種解説等を参照される際は、いずれの版についての解説等である

      • 2023年執筆・記事等まとめ

        2023年、ゲーム・エンタメ関係で様々な機会を頂戴いたしましたので、まとめさせていただきました。 今後も色々とゲーム・エンタメ関係の発信を行えればと考えております。 執筆やセミナーをご希望の方は、お気軽に事務所HPのメールアドレス又はTwitterのDMにご連絡ください。 なお、2023年、最も楽しかったゲームは「スーパーマリオRPG」(Nintendo Switch)。 令和の時代に、クロノ・トリガーと並ぶ、SFCの個人的最高傑作を最新ハードで、しかもリメイクで楽しめる

        • 「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の速報解説②

          ※ 本記事で解説している「考え方」は、R6.1.23に更新されています。更新版の解説は以下のnoteをご参照ください。 2023年12月20日、文化審議会著作権分科会法制度小委員会の資料として、文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」の素案が示されました(以下「考え方」と表記します)。 2024年3月の取りまとめが予定されており、内容は変更になる可能性がありますが、速報的に内容を抜粋し、ご紹介いたします。 ※ 速報の性質上、内容を適宜更新する場合がありますので、ご了

        R6.1.23版「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の速報解説②

          「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の速報解説①

          ※ 本記事で解説している「考え方」は、R6.1.23に更新されています。更新版の解説は以下のnoteをご参照ください。 2023年12月20日、文化審議会著作権分科会法制度小委員会の資料として、文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」の素案が示されました(以下「考え方」と表記します)。 2024年3月の取りまとめが予定されており、内容は変更になる可能性がありますが、速報的に内容を抜粋し、ご紹介いたします。 ※ 速報の性質上、内容を適宜更新する場合がありますので、ご了

          「AIと著作権に関する考え方について(素案)」の速報解説①

          ゲーム大会有料化の法律上の注意点(eスポーツの出場料・観戦料等の設定)-EVO Japan 2024を例として-

          一昨日、EVO Japan 2024の有料化が発表されました。 「法的にできないと思っていた」「驚いた」という反応もありましたので、今日は、ゲーム大会の有料化に関する法律上のポイントを、簡単に整理していきたいと思います。 ゲーム大会にはいくつかの法令の規制が絡んでおり、有料化においては、主に、刑法、風営適正化法を検討する必要があります。 1.刑法(賭博罪)まず、賭博罪(刑法第185条)との関係を整理したいと思います。 (1)賭博とは 「賭博」とは、①偶然の勝敗により

          ゲーム大会有料化の法律上の注意点(eスポーツの出場料・観戦料等の設定)-EVO Japan 2024を例として-

          任天堂のゲーム大会ガイドラインのポイントと若干の解説(速報)

          2023年10月24日、任天堂から「ゲーム大会における任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」が発表されました。 QAを含めやや長いガイドラインであり、混乱が生じている部分もあるようですので、速報的にガイドラインのポイントの整理を試みました。 何かの参考になれば幸いです。 ※ 適宜修正を行う可能性があります点、ご了承ください。 第一 申請の要否1.申請不要で開催できる大会 ①日本国内で開催される大会or日本国内に居住する方が主催する大会 ②出場者が個人または非営利のチ

          任天堂のゲーム大会ガイドラインのポイントと若干の解説(速報)

          ゲームの案件配信に"PR"表記は必要か(消費者庁のステマ規制)

          これまで直接的な規制のなかったステルスマーケティング、いわゆる「ステマ」の規制について、消費者庁が検討を進めています。 2022年12月2日には、検討会の報告書案が公開され、同月27日、パブリックコメントへの回答案が公開されました。 現時点で、報告書案の段階ではありますが、重要な規制ですので、ゲームの案件配信との関係で、簡単にご説明いたします。 1.規制対象(1)規制の方向性 今回の報告書案では「ステマ」を、景品表示法上の不当表示に加えるという方向性が示されています。

          ゲームの案件配信に"PR"表記は必要か(消費者庁のステマ規制)

          スマホゲームにおけるサービス終了通知前の課金の返還が争われた事例

          スマホゲームにおいて「サ終」(サービス提供の終了)はつきものです。 今回は、そのゲームに約160万円を課金していたユーザーが、「サ終」に伴って、これまでの課金分の返還を請求した事例をご紹介いたします(東京地判令和1年12月18日)。 事実関係(裁判所の認定)X:本件ゲームのユーザー Y:本件ゲームに関するサービスを提供する会社 Xは、約1年半で本件ゲームに166万800円を課金しましたが、最後に課金した日の4日後に、本件サービス終了の告知を受けました。Xの最終月の課金額は

          スマホゲームにおけるサービス終了通知前の課金の返還が争われた事例

          スマホゲームのガチャ課金の返金が争われた事例(スマートフォン向けオンラインゲーム事件)

          スマホゲームの「ガチャ」に関する誤表示は、炎上の典型パターンの1つです。 通常、訴訟に発展することは稀ですが、今回は「ガチャ」のお知らせの誤表示による課金について、返金が争われた裁判例(東京地判令和3年11月19日)をご紹介いたします。 なお、本件にはいくつかの論点がありますが、課金相当額の返金に関する点に絞ってご紹介いたします。 事実関係(裁判所の認定)X:本件ゲームのユーザー Y:本件ゲームを提供する会社 簡単な時系列は以下の通りです。 ※ 判決文では伏字が多くわか

          スマホゲームのガチャ課金の返金が争われた事例(スマートフォン向けオンラインゲーム事件)

          アフィリエイト広告の責任は誰が負うか(消費者庁の改正指針等)

          令和4年6月、消費者庁は「事業者が講ずべき景品類の提供及び表示の管理上の措置についての指針」と「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の改正版を公表しました(以下「管理措置指針」、「インターネット留意事項」と表記します)。 これらの改正は、2021年6月から行われていた「アフィリエイト広告に関する検討会」の報告書の提言を受けたもので、消費者庁のアフィリエイト広告に関する考え方を示す、実務上重要なものです。 さて、今回の改正の報道に

          アフィリエイト広告の責任は誰が負うか(消費者庁の改正指針等)

          他人のPCやスマホのデータを見ると犯罪?不正アクセス禁止法を概観する(「ロックマンエグゼ」発表記念)

          先日、あのGBA時代の名作「ロックマンエグゼ」シリーズが収録された「ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション」(Nintendo Switch™ / PlayStation®4 / PC(Steam))の発売が発表されました。 ロックマンエグゼ(特に2と3と3ブラック)にドはまりして、ハードモードや星7コンプで青春を過ごした一ファンとしては、ただただ㈱カプコンに感謝することしかできません(2のハードモードでラッシュが残りHP5で必ず逃げるためにチップコンプができないのは今

          他人のPCやスマホのデータを見ると犯罪?不正アクセス禁止法を概観する(「ロックマンエグゼ」発表記念)

          スマホゲームとR3改正特商法の実務対応(最終確認画面の整備)

          令和3年改正特定商取引法の施行日が、いよいよ6月1日に迫ってまいりました。 ご承知の方も多いかと思いますが、今回の改正は、現時点では、ほぼすべてのオンラインゲーム・スマホゲーム等に対応が必要になる内容になっています。 対応の内容については、消費者庁の「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」も公表されていますが、分量もありますし、ゲームとの関係で、どのように理解すべきかわかりにくいところもあるかと思います。 そこで、今日は、ガイドラインやパブリックコメントを

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          ゲームの「優良誤認」「有利誤認」(景品表示法違反)の事例解説

          ゲームに関して「優良誤認」「有利誤認」という言葉をお聞きになったことのある方も多いと思います。 一部では「消費者庁コラボ」とも呼ばれているこの事象について、今日は、その事例をご紹介いたします。 「優良誤認」「有利誤認」とは事例のご紹介の前に、そもそも景品表示法の優良誤認や有利誤認とは何か、ごく簡単におさらいしておきましょう。 景品表示法はその名の通り、主として「景品」の規制と「表示」の規制の2つを定める法律です。 この2つは、いずれもゲームにも関係する規制ですが、今回ご

          ゲームの「優良誤認」「有利誤認」(景品表示法違反)の事例解説

          後発スマホゲームの著作権侵害が争われた事例(「放置少女」事件)

          「これって『パクり』になりませんか?」 ゲーム会社の方から良く頂くご相談の1つですが、今日はこの点について、最新の裁判例である、「放置少女」事件(知財高判令和3年9月29日)をご紹介いたします。 なお、本件の争点は多岐に及びますが、ゲームの著作権侵害に関する範囲で、事件をご紹介いたします。 また、知財高裁の判決は、基本的に第一審の地裁判決(東京地判令和3年2月18日)を引用しておりますので、知財高裁が改めた部分以外は、地裁判決から引用いたします。 事実関係(裁判所の認定)

          後発スマホゲームの著作権侵害が争われた事例(「放置少女」事件)