【vol.5読書記録】真夜中乙女戦争/F

1ページ1ページ大切に。...読了。

私の頭の中にはない語彙達に
毎回はっとさせられる、

何度読んでも理解できない 不思議。

でもいつの間にか引き込まれてる...
この人の世界観に。

SNSでの発信は誰かに届けたくて
届けなかった言葉。

私はこれが好きです、
あなたはどうですか、
あなたも好きだと嬉しいです、

一方的で。

言葉にしなくても、そうやって
繋がっていたいのかもしれない。


この世には同じものを好きでも
互いにその事を知らないまま
別れてしまう人達がいる。

だから会話で確かめるしかないんだろう。

たぶん、私もー。

あの時何も聞けなかったのは、
知りたくなかったからなんだと思う。

自分と彼は違う人間だと。

私が好きなものは彼も好きで
私が悲しいと思う時は彼も悲しくて
私が嬉しい時は彼も嬉しいのだと
思いたかったからなんだと思う。


幸せになりたいと願う人間が
いつまでも幸せになれないのは
今の自分は全く幸せでないと
自分で自分に呪いをかけるから。

好きな人の好きな人は私ではない
という現実や苦しみも憎しみも悲しみも
思い出も欠点さえも愛せた時ー。

ただ今日生きていたらそれでいい。

そう真っ直ぐに思えるのだろうか。

携帯を握りしめても
思い出は出来ないけど、
それでも今日も携帯を握りしめてしまう。

孤独が詰まった一冊だった。



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