見出し画像

散らかった部屋で何思ふ・第26回 “flash back”

人間、誰だって一つや二つ、”忘れたくても忘れられないような記憶”というモノは存在していると思う。誰かに言われた心無い言葉、過去に体験したトラウマなど、そういった心の傷が、たまにフラッシュバックしてくることも、往々にしてあるであろう。

綺麗で美しい想い出だけ残すことができたら、どれだけ幸せだろうか、とも考える時がある。

でも、忘れることができないのだ。

過去は消すことができない。だから、いくら後悔したって起きた事実は変えられないし、”たられば”の話ばかりでは、気が滅入るだけである。

だからこそ、傷を沢山抱えている私にしかできないことが在る筈だ。それは皆に等しく云えることだ。

心に負った傷は、風化はすれど、消えることはない。故に、自分の発する言葉一つ一つを、丁寧に紡いでいきたい。そんなことを、ふと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?