浜野こうたろう

学生時代に仲間と学生ベンチャーをしていました。その後公的機関で14年間のべ1000社(…

浜野こうたろう

学生時代に仲間と学生ベンチャーをしていました。その後公的機関で14年間のべ1000社(者)のスタートアップや中小企業の経営サポートを行い2018年に独立しました。ここではスタートアップに必要な知識やノウハウをシェアしていこうと思います。中小企業診断士。

最近の記事

スタートアップに贈るSWOT分析のノウハウ②

3.強みと弱みに関する議論①ネコは強い動物か?  前回お伝えしたように、SWOT分析ではスタートアップの経営資源を強みと弱みに分類します。ここで強さと弱さについて少し考えてみましょう。  突然ですが、ネコは強い動物でしょうか?弱い動物でしょうか?  一言で答えるのは難しいと思います。  家の周りにいるネズミやカエルと比較すれば強い動物ですが、トラやライオンと比較すれば弱い動物となります。  強さ弱さとは相手(競合)との相対的な力関係によって決まります。そして相手によっ

    • スタートアップに贈るSWOT分析のノウハウ①

      1.なぜ今更SWOT分析なのか? SWOT分析は経営の現場で使用されているメジャーな経営手法(フレームワーク)です。1950年~1960年代にハーバード大学で開発されたとされ、現在では主に戦略やマーケティング、それらの知識が必要とされる事業計画作成の分野で活用されています。開発されてから日が経っているため、なかば「古典的知識」とされていますが、経営のテキストの多くで説明されていますので、大学で学習された方もいるでしょう。  スタートアップがSWOT分析を学ぶ意味は、第一に

      • スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その⑥【事例研究のまとめ】

        この記事は8日前に投稿した「スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その⑤【事例研究】」の続きになります。お時間があればそれ以前の「その①」「その②」「その③」「その④」とあわせてお読みください。 【リンクは文末にあります】 事例に関しては「その⑤」に詳しい状況がありますが、都内で「ソマリア料理」の店を開店したA氏の話です。 1.思いが強すぎると失敗しやすい【失敗理由1】スタートアップには事業を成功させるための「強い思い」は不可欠と言われます。しかし思いの強さが失敗の遠

        • スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その⑤【事例研究】

          この記事は8日前に投稿した「スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その④」の続きになります。お時間があればそれ以前の「その①」「その②」「その③」とあわせてお読みください。 1.事例研究「ソマリア料理店」の話 今回で5回目となる「3つの輪」の話。今回は実際のスタートアップの失敗事例から、「3つの輪」の有効性を解説したいと思います。 Aさんは若い頃にアフリカの某国に渡航し、20年間現地の料理店で働いていました。 プライバシーに配慮してここでは某国をソマリアとして

        スタートアップに贈るSWOT分析のノウハウ②

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その④

          この記事は3日前に投稿した「スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その③」の続きになります。お時間があればそれ以前の「その①」「その②」とあわせてお読みください。 4.「やりたいこと」が重ならない場合、残念な気持ちが残りやすく長続きしない(ことがある)図Cのポジションになります。「できること」と「求められていること」が重なっているので、計画を事項に移しやすくニーズをつかんだ商品を提供できる可能性が高いといえます。 AやBと比較すると事業の成功率は高いポジションです。

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その④

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その③

          この記事は9日前に投稿した「スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その②」の続きになります。それ以前の「その①」とあわせてお読みください。 「3つの輪」が重ならないと発生する問題 これまでスタートアップが事業を始める場合、実現可能性を「3つの輪」を使って考えると失敗を回避しやすいというお話をしてきました。それぞれの輪は「やりたいこと」、「できること」、「求められていること」の3つになります。 しかしスタートアップの構想(計画の前段階という意味)で、この3つが最初から

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その③

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その②

          この記事は4日前に投稿した「スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その①」の続きになります。下図は再掲です。 1.「やりたいこと」とは 「やりたいこと」とは、スタートアップが始めたいビジネスの内容です。 ビジネスを始める前には、これから始める事業内容をある程度固めておく必要がありますが、構想段階では漠然とした内容でも構いません。カフェをやりたいのか、パン屋なのか、寿司屋なのか、プログラムの受託開発なのか、それとも特殊なたんぱく質を取り扱うバイオベンチャーなのか等々、こ

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その②

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その①

          初めてわずか1日にも関わらず、多数の人に記事を読んでいただき、大変うれしく思います。まだnoteの機能についてよく判っていないので、お見苦しい点や至らない点があると思いますが、徐々に改善していきますので、よろしくお願いいたします。 1.事業の構想段階では方向性を迷っている人は意外に多い自己紹介【仮】でも書きましたが、これまでに多くのスタートアップの方の話を聞き、その事業をサポートしてきました。 地域によっても多少の差はあると思いますが、私が主に活動している横浜市では、創業

          スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その①

          自己紹介【仮】

          初めまして。中小企業診断士の浜野と申します。このページでは起業や創業、スタートアップビジネスを検討している人や、すでに開始した人のビジネスに役に立つ知識やノウハウをシェアしていきます。 1.簡単な自己紹介もう20年も前の話になります。大学時代に偶然入ったサークルの先輩に誘われ、学生ベンチャーをしていました。ベンチャーと言っても業種業態様々ですが、先輩が志していたのはゲームのベンチャーでした。 今思えば活動内容はチープでしたが、当時の私にとっては非常にインタレスティングな

          自己紹介【仮】