スタートアップの方向性を決める「3つの輪」その①
初めてわずか1日にも関わらず、多数の人に記事を読んでいただき、大変うれしく思います。まだnoteの機能についてよく判っていないので、お見苦しい点や至らない点があると思いますが、徐々に改善していきますので、よろしくお願いいたします。
1.事業の構想段階では方向性を迷っている人は意外に多い
自己紹介【仮】でも書きましたが、これまでに多くのスタートアップの方の話を聞き、その事業をサポートしてきました。
地域によっても多少の差はあると思いますが、私が主に活動している横浜市では、創業セミナーに参加するような「前向き」な方でも、約半分は具体的な活動を始めていない方です。
複数の事業アイデアを持っていて、どれを実施すべきか迷っている方もいます。たとえば現在IT企業でエンジニアとして働いていて、先に独立した先輩から独立を勧められているのだけど、前から妻と飲食店を経営したいとも思っていて、というようなパターンです。
またカフェを始めることは決めているのだけど、駅前商店街での賃貸物件で開始するのか、自宅を改装して始めるのか迷っている、というようなパターンもあります。
2.活動を始めると事業の方向性は代え難いことが多い
到底無理な事業アイデアを持っている場合もあります。過去には「今は花屋に勤務しているのだけど、ネットで「空飛ぶ車」を開発しているベンチャーを見て自分もやりたいと思った」とか、「今はOLをしているのだけど、前からフルーツビジネスに興味があり、砂漠のオアシスで高単価な果物を生産し輸入販売したい」といった相談がありました。
多くの人は真剣に考えたアイデアを人から批判されると多かれ少なかれ反発するものです。それでも複数の人に指摘されて、徐々に無理だと気がついていく場合が多いのですが、実際に事業を強行して多額のおカネと多くの時間を無駄にしたり、取り返しのつかない結果になってしまうこともあります。
3.スタートアップ構想段階での方向性は、「3つの輪」で考えるとスムーズ
こうした悲劇を回避するためには、事業構想段階では「3つの輪」を使って実現可能性を検討してみると良いでしょう。
この図は「will can must」とも言われ、企業の人材教育や就転職活動で使われることが多いフレームワークですが、アレンジすることでスタートアップでも有効に使うことができます。
次回はこのフレームワークの使い方について解説を続けます。