ミズシマケイ

東京在住。

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最近の記事

なっちゃんと生きる

僕らの愛する猫なっちゃんが急にごはんを食べなくなった。水も飲まなくなった。気がついたのは3月18日。なんだか様子がおかしい。動きが遅い。座っていてフラフラしている。翌朝、猫医療センターへ連れて行ったら、脱水症状で大変危険な状態だったそうだ。白血球の数も少なくなっていると。以前から肝臓の数値が悪いとは言われていたが、日常は普通に動いて食べて寝て遊んでいた。毎日なっちゃんと楽しく暮らしていたし、これからもずっと平和で健康な毎日を過ごしていくと思っていた。 ごはんを食べなくなって

    • 猫のすすめ

      猫と暮らしている。 3年前の夏、猫と暮らしたくなり、保護猫を集めて里親を募る施設から連れてきた。他にもたくさんのかわいい猫たちがいた中からほぼ即決で連れてきた。名前は「なつ」という。我々が付けた名前ではなくてその施設で付けられた名前だ。「なっちゃん」と呼ぶと必ずかわいい声で返事をしてくれる。いい名前だ。 白黒の半長毛。黒いハチワレで顔の上半分が覆われているなっちゃんは我が家の天使だ。夏はいつもヘソ天(おなかを上に向けて寝る行為)だし、寒くなってくると夜中に枕元に来て布団に入

      • No friend

        友達が少ない。少ないというよりいない。社交性が乏しい上に、人と一緒に何かすることも不得手だ。コミュニケーション障害者。 届くLINEの内訳は奥さんと会社関連が半々くらい。母親や妹たちからはそれぞれ年に1回あるかないか。友達から何かしらメッセージがくることはまったくない。真面目に言って、ゼロだ。 地元に住んでいたころは年に数回くらいは高校時代からの友達と飲んだりしていたが、東京に移り住んでからはまったく会わなくなってしまった。東京に友達はいない。ここまで書いて少しだけ自分は

        • 身長

          身長は174cmで、もうかれこれ30年近くこの身長だけど、最近になってもっと身長が欲しくなってきた。 180cmだったらよかったのにな。

          夏、検証。秋、未着。

          夜に眠れないといろいろなことを考えてしまう。過去のことなどはもうどうしようもないが、あの時こうすればよかったとか、あれはやっぱり俺のほうが正しい、などということをぐるぐる考えていると本当に記憶の中に入り込んで出られなくなりそうで危ない。 経験したことのない夏が終わった。 コロナももちろんだが梅雨が長すぎた。7月は毎日雨が降っていて、このままあの最低だった1993年の夏みたいになるんだろうと思った。 ところが8月になった途端、雨はぴたりと止んで猛烈な熱が都市を襲った。本当に

          夏、検証。秋、未着。

          ペドロに清き一票を

          映画やテレビドラマを普段ほとんど観ない。話の筋を追うのが苦手だ。本を読むのは好きなので自分でも説明がつかないが、「映像を伴った」物語に抵抗があるのかもしれない。そんな自分が最近観た映画を紹介します。 「ナポレオンダイナマイト」 以下、ネタバレも含む。 コメディ映画、になるとは思うが映画に詳しくないので断言できない。不条理ギャグと言ってもよさそうだが、主人公を筆頭に登場する人物全員が自分の正義に生きているように見えて、不条理という言葉が失礼にも感じる。 冒頭から連発される

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          エアジョーダン5〜呪いと表情のない顔〜

          人生の大半、憧れ続けたエアジョーダン5。さまざまなすれ違いが重なり、手に入れることができないまま時が流れていった。それはまさしく呪いのように、長く僕を苦しめていた。 しかし、呪われたまま42歳になっていた僕(後厄)はある日突然まったく思いもよらない場所でエアジョーダン5と出会った。旅行で訪れたセブ島のショッピングモール。そこのナイキショップに新品のブラック(オリジナルカラー)が売られていたのだ。 やはり人間は広い世界を見聞しなければいけないなとしばしの感慨に浸ったあと、お

          エアジョーダン5〜呪いと表情のない顔〜

          エアジョーダン5〜憧憬〜

          エアジョーダン5を初めて見たのは高校生の時で、たぶんファッション誌の小さい写真入り記事だった。当時の値段で15,000円だったと記憶しているが、見た瞬間そのシューズのフォルムに釘付けになった。 折しも時代はバッシュブーム。北陸の片田舎に住んでいる僕たち高校生はみんな単なる通学用にしては明らかにオーバースペックでボリュームのあるスニーカーをこぞって履いていた。 僕はアディダスのシュータンがデカいやつを買って何度か履いていたが、身長とのバランスが悪くまったく似合わなかったとい

          エアジョーダン5〜憧憬〜

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          ジャミロクワイの復権

          https://youtu.be/vE4VlA_9OrI

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          加齢とカレー

          食べ物の好き嫌いがない。だいたいなんでも食べられる。食べたことがないものもあるので、これから先の人生で食べられないものが現れるかもしれない。 好きな食べ物はたくさんある。 寿司や焼肉やラーメンや餃子、焼鳥、パスタ、ハンバーグ、刺身…… いろいろあるが、最近よく食べるようになったのがカレーだ。住んでいる街においしいインドカレーの店を見つけてからよく食べるようになり、好きが高じてたまに自分でも作るようになった。 少し前まではラーメンを頻繁に食べていた。 インスタントはもちろ

          加齢とカレー

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          Everytime

          パブロが弾いてるギター、かわいいな。

          9月10日の朝飯

          9月10日の朝飯

          母は渋谷でハチ公を撫でた

          2015年に結婚をしたときに書いた文章です。 僕も妻も結婚式は挙げないと決めていたが、どうしてもそういうわけにはいかなくなり、身内だけのごく簡素な人前式を行うことになった。もう少し僕が若かったら断固拒否していたと思う。しかし僕はもう41歳だったので、それをすることで誰かが喜んでくれるのならいいか、という気持ちだった。 11月14日。事前の準備もそこそこに当日を迎えた。僕の方の出席者は母、一番下の妹、妹の夫の3名。妻の方は10名。新郎新婦を含めて総勢15名のささやかな式だ。

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          略歴2 影のようにつきまとう後悔

          実家に戻ってからしばらくは地に足が着いてないような心持ちだった。金沢で過ごした数年間に何の意味も感じられず、ただ時間を無為に過ごしてしまった後悔がふとした時にやってきた。地元の友人とは会わなかった。誰にも会いたくなかった。25歳になっていた。 とはいえ、とりあえず仕事をしなくてはいけないので、車の教習所に通った。通いながら家から徒歩5分のコンビニで夜勤バイトを始めた。仕事はおそろしく退屈だったが仕方がなかった。他にやれる仕事がないのだ。 ほどなくして免許を取得すると、また

          略歴2 影のようにつきまとう後悔

          略歴1 大きな神社〜死亡遊戯

          生い立ちについて 福井県敦賀市で生まれ、すぐに武生市から丹生郡織田町(現在は越前町)に移り住む。図鑑を見ながら魚の絵を描いたり、川に入って遊んだりしていた。 地図を見ると海に近い街だが記憶の中の織田町は山間の景色がほとんどで、街の中心には大きな神社があった。神社は整然としていて、境内の池には大きな鯉がいた。 ここに住んでいたのは小学2年生の途中までだった。両親が離婚して引っ越すことになったためだ。次に移り住んだのは石川県の南部にある温泉街で、高校を卒業するまで暮らした。

          略歴1 大きな神社〜死亡遊戯

          自己紹介

          はじめまして。ミズシマです。 日々生活していく中で思ったこと、感じたことは川のように流れていきそのほとんどを忘れていきます。生きることは忘れ続けることでもあるけれど、最近は感じたことや考えをその瞬間だけで失うのは怖いような、寂しいような気がしています。 日記でもつける習慣があれば後から振り返ることもできますが、日時や時系列にはとらわれず思考を拡大させたり記録したりしたいという考えから、noteを始めようと思い立ちました。誰が読むかもわからない、あるいは誰も読まないこの場所