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思考(マインド)は心を支配しようとする ~ 古事記の暗号 9
私は、民族の深層に共通して流れるストーリーが、神話というものだと思っています。
私が「自分」だと思っているものは、私の顕在意識が創り上げてきた個人的ストーリーだとすると、神話は潜在意識に流れる集合的ストーリーではないでしょうか。
神話で語られるストーリーをシンボルと捉えると、いろんなことに当てはめて解釈することができます。
例えば、イザナギとイザナミをシンボルと捉えた場合、
イザナギ
祓戸四神 「黄泉の国、根の国・底の国」~ 古事記の暗号 8
黄泉の国が、根の国・底の国と同一視される根拠は、黄泉比良坂(よもつひらさか)という出口が共通しているからです。
黄泉の国を訪れたイザナギが、イザナミから追いかけられ、命からがら逃げ出てきたのが黄泉比良坂(よもつひらさか)でした。
イザナギは、このとき千引きの岩で、黄泉比良坂(よもつひらさか)を塞いでいます。
イザナミが黄泉の国から出てくることができないように塞いだのです。
根の国を訪れたオ
石長比売(イワナガヒメ)と木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)<後編>~ 古事記の暗号 6
ニニギがイワナガヒメを送り返したのは、イワナガヒメが醜かったからです。
醜い=「見・難い」
イワナガヒメは「見るのが難しい」のです。
永遠性の象徴ですから。
永遠なんて、そんなものどこにある?
私たちは、永遠を見つけることができません。
それは、時間と言う概念に縛られているからです。
でも、時間は概念上のものであって、存在しないかもしれませんよ。
時間が存在するか否かに関する議論は
石長比売(イワナガヒメ)と木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)<前編>~ 古事記の暗号 5
新年あけましておめでとうございます。
今年がみなさまにとって、楽しく健やかな一年でありますようお祈りいたします。
みなさまは、どんな正月を過ごされましたか?
私は、長崎の実家で年越ししました。
私の実家は、玄関先から真正面に初日の出を拝むことができます。
まだ薄暗い空に、燃えるような太陽がポコっと頭を出す瞬間は何とも言えませんね。
思わず手を合わせて礼拝してしまいました。
西洋人の目
全ての人はクリエイターである。~古事記の暗号 1
古事記において、最初に現れた神は、天之御中主神(アメノミナカヌシ)です。
続いて二柱の神、高御産巣日神(タカミムスビ)と神産巣日神(カムムスビ)が現れました。
高御産巣日神(タカミムスビ)と神産巣日神(カムムスビ)に共通するのは、神名に産(ムス)という字を持つことです。
産(ムス)とは、産み出すことで、つまり創造することです。
では、この「産(ムス)」は、現代の私たちにどのように対応してい