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女性は血が主役〜『質・量』を重視して、体に美しさと健康を!〜

髪にはトリートメントをして、爪には栄養クリームを塗って、顔には高い美容水やクリームを何種類も塗って、生理中には鎮痛剤を飲んで…女性は美容と健康維持のためとっても忙しいものです。
漢方の考え方ではその全てに「血」が絡んでいると考えます。
髪や爪、皮膚に栄養を行き渡らせ艶やかに潤し、体を温めるのは血液の役目なのです。

『女性は慢性的に血液不足』

女性は一生のうち、平均35年生理があり、およそ350から450回の生理が訪れます。1回の総量が50~120mlなので、生涯で約17リットル~60リットル近くもの血液が出ていってしまいます。

漢方では血液が不足する状態を「血虚(けっきょ)」といい、多くの女性が該当します。西洋医学でいう貧血とは「血の濃度」を調べますが、漢方の「血虚」は濃度だけではなく『量』や『質』も重要視します。
ですから、漢方では貧血検査では正常でも、めまい、立ちくらみ、冷えや髪のパサツキ、爪が割れやすいなどがあれば「質のいい血液が不足しているな」とみなして、血を補う「補血薬(ほけつやく)」を用います。
ちなみに授乳期間中のお母さんのおっぱいは白い血液です。
赤ちゃんに与えるためにせっせと体内で生成されるおっぱいですが、母親自身に送る血液まで赤ちゃんに取られがちになってしまうので、この時期の抜け毛や、切れ毛、髪のパサつきなどのご相談はよくあります。
東洋医学では髪の毛のことを「血余(けつよ)」と書きます。髪は女の命ならば、血液を大事にすることが女性の体を綺麗に維持することとも言えますね。

身近な食べ物では、
卵の黄身、レバー、人参、ほうれん草、トマト、ぶどう、黒米、枸杞の実、なつめ などで補血作用があるのでしっかり血液を補いましょう。
良質な血液を体内に循環させ、肌や髪、爪など気になるポイントも美しく!身近な食材が多いので、ご家庭でも取り入れてみてくださいね。

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