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【本のセレクト】連休に味わいたい、心の奥底を覗く本ベスト5

さあ、今日から
ゴールデンウィークです。

でも、旅行に行けない人も
たくさんいるでしょう。
私も4月30日も、
5月2日も、仕事です。

せめてこの三連休は
しっかりリフレッシュしたいですね。

そこで読書で、
非日常な世界や空気に
浸れないか、
そんな本はないか?
また、妄想でブックセレクト
してみたいと思います。

〈1〉トルーマン・カポーティ
『ティファニーで朝食を』
よく旅に出かける主人公のホリーは、
いったい何をして稼いでいるのか?
そんな世間の詮索もなんのその。
彼女みたいに自由な身になって
みたいものです。

〈2〉村上春樹
『遠い太鼓』
村上春樹の旅行記のベストワーク。
ギリシャ、イタリアなどを
めぐる村上春樹の観察眼が
縦横無尽に飛び回る名著。
村上春樹ファンで
これを読んでない人は
いないでしょうけれど、
このゴールデンウィークに
敢えて読み返してみませんか?

〈3〉ヘミングウェイ『老人と海』
この本ほど、日本で
生きている人にとって
非日常な話もないですよね。
ヘミングウェイなら、
この1冊がベストです。
他の『武器よさらば』や
『誰がために鐘はなる』など
ヘミングウェイが名声を馳せた
初期中期の作品は、
今となっては、
ほとんど、通俗ロマンスだけど、
この晩年の短い短編は
ただの通俗では
済ませられない野太いテーマが
追求されています。 
生きるとは何か?というテーマ。
老いぼれた、
運に見放された老人の生。
彼と戦う巨大カジキの生。
どちらの生も、ギリギリまで
戦い合う物語は実に尊い。

〈4〉色川武大『狂人日記』
精神が徐々にまっとうさを失っていく
狂気への道のりが
リアルに描出されていく。
ふだんなら、これを読むと、
翌日から「常識的な世界」に
いることに違和感を覚え、
生きることに途方に暮れてしまいますが、
大型連休中なら、
この名作が読めるでしょう。
また、連休明けには、
垢にまみれた常識的な世界に
また、戻っていけるでしょうから。

〈5〉サリンジャー
『フラニーとズーイ』。
フラニーの狂気的なまでの
真っ直ぐさ、純粋さは、
やはり、普段は目に入らないように
しながら生きている私たち。
連休くらいは、常識を捨てて、
フラニーのような
ピュアで真っ直ぐな眼差しを
取り戻してみるのも
いかがでしょうか?

他にも、
ラブクラフトやカフカ、それから、
「シャーロックホームズ」シリーズ
「アガサ・クリスティ」シリーズ
など、ちょっとした
非日常の空気に体や心を
なじませるのも、
リフレッシュには
役に立てそうですね。

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