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【新刊本】自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと。

今日は、ハードカバーの単行本を
1冊買いました。
発売前から楽しみにしてました。

『自分の人生に出会う
ために必要ないくつかのこと』
亜紀書房。4月22日発売。

ほとんど文庫しか買わない
人間ですが、今回は
日経新聞に毎週連載されていて、
毎週、感銘を受けていたので、
やはりどうしても
ハードカバーの段階でも
手にしたかったんです。

著者は、若松英輔さん。

若松英輔さんといえば、 
昭和や平成を生きた
賢者たちの思想や生き様を
ずっと書いてきた達人です。

思想家・井筒俊彦さんの
世界観を評伝形式で綴ったり、
他にも、小林秀雄や
須賀敦子や神谷美恵子や
池田晶子らの思想や世界観を
解説しながら、同時に
その人の人生に迫る評伝でもあるような
不思議な本を次々書いてきました。

東洋哲学とイスラム哲学を  
結び付けた井筒俊彦さんなんて、
いくら本を開いて読んでも
チンプンカンプンなんです、私には。

そんな知的バンジージャンプみたいな
大事業をよくぞ何度も何度も
追求してきたなんて、
すごい人だなあ、
私は一生、井筒俊彦にも
また、若松英輔にも
縁がないだろうなあ? 
理解できないだろうなあ、
そう、はなから諦めてました。

そうして、気にはなりつつ、
若松英輔さんの新刊が出るたびに
手にしたりしつつも、
やっぱり、チンプンカンプンでした。

ところが、です。

今年くらいから、
若松英輔さんが
日経新聞で、毎週、
エッセイを連載し始めたのです。

さすがに、
日経新聞ですから、
ふだんよりは、
哲学性を少なめにした文章で、
ちょっと近づきやすかったんです。

知識とは何か?
記憶とは何か?
言葉とは何か?
読書とは何か?

そんな話を、
実に馥郁たる香りで
エッセイにしていました。

もう私は毎回、
ははあ、なるほど〜
そうでしたかあ〜。
そんな風にうなづきながら、
時にはこのnoteの記事の
ヒントやアイデアにさせて
いただいてきました。

やはり、新聞向けに書いたことで、
若松英輔さんのそれまでの
難解さがちょっと
ほぐれたんですよね。  

やはり、何を書くにせよ、
どんな人向けに書くか?
ということはとても重大らしい。

やっと若松英輔が私でも
読めるものになったんですから。

この本は心強い。
ネタに困りそうな夜は、 
この本を開くことになりそうです。
みなさんも、いかがですか?
読んでも損はしません。

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