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【読書会】村上春樹の短編は好きですか?主人公キャラは私のヒーローです(笑)

東京にやってきて、
村上春樹の短編集を読んだ時、
私はビックリしました。
それまでは、高校時代はまだ、
太宰治や志賀直哉、三島由紀夫の
短編しか読んでいなくて、
大学入学時代は、まず宮本輝や
大江健三郎の短編集を読み始めました。

どれも「和食」テイストです。
醤油味(笑)。
そんな時、村上春樹の作品は
「洋食」味に感じました。
それもカジュアルな洋食味です。

村上春樹の短編を読んでると
なぜだかサンドイッチとビールを
口にしてるような気になります。
作品にもビールやサンドイッチは
何度も出てくるからかな。

村上春樹の短編は鮮烈な
イメージをくれるんです。
心がざわつきます。
しばらくザワザワが残ります。
それが快感なんです、
村上春樹の短編は。

それから村上春樹の短編に
おける不思議な謎の一つは、
主人公となる男子、男性は
みな同じ人間に思えること。

それは決して村上さんの
描写力がバリエーションが
ない訳ではありません。

年齢や職業は、作品ごとに
ちがった設定ですよ。
ただ、春樹イズムというか
春樹独特の特徴があります。

礼儀と秩序を重んじ、
クールで徒党を組まず、
でも因習的な文化からは
距離をとり、孤独を好み、
でも大切な仲間は一人はいて、
ちょっとだけ冒険的なキャラ。
それから一番のポイントは、
(少なくとも私には大切な…)
女性からモテる存在であること。
(笑)。
こうしたキャラクター性は
ほとんどの村上短編に共通して
伺えるように思うんです。

村上短編を読みながら、
主人公の顔をなんとか
イメージしていく時も
どこか毎作品、似てる顔立ち、
似たルックスになるんです。
皆さんはそんなことないですか?

私が村上短編にハマルのは、
主人公のキャラクターが
好きで魅力的だと感じるから
でしたかあ(…と今さら発見)。

こんな話になるとは(笑)。
短編に込められたテーマとか
短編作品の変遷ぶりなどは
私にはおそらく、二の次なの
かもしれません。

アニメや漫画、ドラマ、
またヒーロー小説では
主人公のキャラクターは
とっても大事なのは
知っていましたが、
純文学では主人公のキャラは
重要視はされませんが、
村上短編はキャラがかなり
大きなファクターですね。

となると、私が好きになる
村上短編は、
そうしたキャラがより一層
しっかり凝縮してある作品
なんですね。

「午後の最後の芝生」の
主人公はとりわけ、
クールで孤独で、
大人世代に距離をとり、
ちょっと冒険的なキャラ、
そうした村上短編イズムが、
ギュッと凝縮した作品ですね、
改めて振り返ってみたら。

それから、最後になりますが、
今さらですが、
村上春樹は純文学か?大衆文学か?
以前はよく議論されましたが、
結局はそのどちらでもなく
「村上文学」というジャンルが
出来た印象ですね。
なんて…私だけ?

村上短編は、
エンタメといえばエンタメ、
魂の救済といえば救済です。
特徴的な作家ですね。

さあ、皆さんも、
私は村上春樹の短編なら
これが好きだな、とか、
あれはよく消化できなかったけど
忘れられない作品ですなど、
印象、感想、連想、解釈、
また読んだ当時の思い出や
薦められた人の思い出など、
村上短編にまつわることを
この記事のコメント欄に記入し、
良かったら、オープンに
村上話をしてみませんか?
締め切りとかはありません。
気長にコメント、
お待ちしています。


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