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【人文】読書が広がる時は、どんな時でしょう???

そういえば、
今は、ライター業界では、
文学を得意とするライターさんは
たくさんいるのですが、
歴史や哲学、言語、思想みたいな
人文科学系に詳しいライターは
若い人材がなくて困ってるらしい。
という話を、人文系の
ベテラン・ライターから聞きました。

丸山真男や吉本隆明、
デリダやフーコー、
また、ポストモダン思想について、
だいたいの著名な人たちの
立ち位置が「地図」のように、
頭に収まってる人が
今の人文分野では、
つとに求められているらしい。

人文の名著をあらかた
好きで読んでいる人って
すごいなあ。

そういえば、
今年の春くらいから、
ふと入った書店で
人文系の文庫本が並んでるのを
目にするようになりました。

これはどこが仕掛けたフェアだろ?
と栞をもらったら、
こんな錚々たる、
文庫レーベルでした。

中公文庫、
河出文庫、
ちくま学芸文庫、
角川ソフィア文庫、
講談社学術文庫、
平凡社ライブラリー。

このフェアは、
名著そのものではなく、
名著の前に読む入門編といったところ。
フェアに推されている本を見ていくと、

ヴァージニア・ウルフ
『自分ひとりの部屋』

吉本隆明『親鸞の言葉』

三木成夫『内臓とこころ』

網野綱彦『無縁・公界・縁  日本中世の自由と平和』

小野正弘『オノマトペ  擬音語・擬態語の世界』

鷲田清一『だれのための仕事  労働VS余暇を超えて』

アミン・マアルーフ
『アイデンティティが人を殺す』

井筒俊彦『イスラーム思想史』

堀越英美『女の子は本当にピンクが好きなのか』

ルース・ベネディクト『菊と刀』

ジョンカシオポ、ウィリアムパトリック『孤独の科学  人はなぜ寂しくなるのか』

河合隼雄『中空構造日本の深層』

イザベラ・バード『日本奥地紀行』

寺田寅彦『科学歳時記』

養老孟司『形を読む  生物の形態をめぐって』

キューブラー・ロス『死ぬ瞬間  死とその過程について』

牧野富太郎『植物一日一題』

白川静『呪の思想 神と人との間』

ブローデル『歴史入門』

半藤一利『世界史のなかの昭和史』

どうですか?
これらは、自分から
「この本を読もう」という
本ではないかもしれませんが、
書店でぼんやり探してる本の隣に
こうした本があったら、
あ、へえ?これは読んでみたいな、
と思うような本でしょう。
ふと、手に取るとよけいに読みたくなる。

読書が広がるって、
こうしたことを言うんでしょうね。

やはり、
読書は深堀りするのも大事ですが、
横へ周りへ広がることも大事ですね。

書店が開催してる企画フェアに、
数分だけ、つきあってみるのも
そんな訳で、悪くないですよ、きっと。

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