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【嫉妬】ボクらはどうして燃え殻さんに嫉妬してしまうのか?

嫉妬する作家。
作家に嫉妬。

なぜボクはこんなにも燃え殻さんに
嫉妬してしまうんだろう?
といったタイトルで、一本、
エッセイを書けそうです。

あ、それがこの記事です(笑)。
嫉妬するということは、
まず、当たり前だけど、文章が上手い、
文豪とちがって、現在を生きてる。
歳も近い。着眼点もいい。
でも圧倒されるほどの作品ではない。
もともと、Twitterというメディアで
人気と支持を集めてきた同世代者。
自分もなれそう?と思わせる。
それなら自分ももしかして??
とチラッと考えてしまうのです(笑)。
厚顔で、すみません。

ただ、嫉妬するだけではなく、
脱帽する面もあります。
センスの良さ。
懐のおおらかさ。
すなわち彼の作家としての
キャラクターですね。
それらは全然、足もとにも及ばない。

それに、もう大手出版社で
何冊も紙の本が出ている。
差は歴然です。
比べるなんて厚顔無恥も
いいところです。

でも、なんでかなあ、
燃え殻さんの本を開くと
やっぱり嫉妬と羨望が湧いてくる。
燃え殻さん、すいませんねえ。

燃え殻さんとよく似た印象の作家に
カツセマサヒコという
Twitter出身の若手作家がいます。
この人も、幻冬舎で作家デビューした。
Twitterでカリスマライターだった頃から
この人はいつか小説を書く世界に
来るんだろな、と感じてました。

カツセさんは、
まだ小説1冊と、
ミュージシャンの歌詞を原案にした
ノベライスが1冊。
このまま、作家業を継続するかは
まだまだ不透明、わからない。
ただ、女性にはカツセくんの
ネット上でのプロフィール写真を
チラッとでもご覧になって欲しい。

イケメンです。
ただ、あざとさもすごくある。
写真のアングルからして、
自分がイケメンであることは
重々お分かりのようです。
それも含めてファンになる人が多い。
Twitter界の王子さま、と
いわれていたことも。

まあ、燃え殻さんの、
どことなく疲労感とボヤキが
混じりつつも笑えてしまう、
往年のリリーフランキーのような、
サブカル的な色調の作家性は、
カツセさんより、
燃え殻さんに軍配をあげたくなる。

そうして、でも、やっぱり
嫉妬してしまう。その才能に。

最近、発売された燃え殻さんの
くだけ過ぎるブルーなエッセイ
『すべて忘れてしまうから』
(新潮文庫)は
そんな色んな感情にもてあそばれながら
ぐいぐい読んでしまいますね。
その魅力にまた嫉妬。

恋人が(いませんが、いたとして)
カツセマサヒコの小説が
好きだといったら、
喧嘩になるかもしれない。
まだ力も定まってない作家の?と。
カツセさん、すいません。
私はどうもあなたの、
著者近影の、計算尽くしの写真に
どうも「嫉妬」してしまうんです。
あれはイケメンにしか許されない
ものだから(笑)。

で、恋人が燃え殻さんのファンだと
言われたら、
お互い、燃え殻ワールドの
どこがどう好きで、
どこが誰かと似ていて、
どこが苦手か?など
語り合えそうです。

燃え殻さんの『ボクたちはみんな
大人になれなかった』など
小説もいいですが、
やはりTwitterでいつも
バズっていたように、
彼は普段着のようなエッセイが面白い。
そしてやっぱり嫉妬もする。

もうこうなれば、
読者が嫉妬することも、
燃え殻さんが備えた魅力の
ひとつかもしれませんね。


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