【差別】恋愛のたびに人間のことがわかりました。

私の最初の恋人は、
在日韓国人でした。
私は23才。彼女は20才。
30数年前の話です
彼女とは
韓国語教室で知り合いました。

彼女から、子供時代、
どんなに酷いイジメや差別を
うけてきたか、
何度、日本人の血液を輸血して
差別されない「日本人」に
なろうとしたか、
話してくれました。

私はそのことにより、
サヨクを辞めました。

彼女に出会う前は、
大学の新聞サークルにいたり、
新聞社でバイトしたりして、
ジャーナリスト気取りでした。
反権力？反体制？的な？

当然？
大江健三郎の影響もあり、
韓国人差別はどう思うか？
青い正義感を持ってました。
完全なるサヨクでした。

でも、彼女から話を聞いた私は
サヨクを辞めました。
私はただの日本人であり、
彼女のような韓国人のために
何か言ったりしても、
上っ面だけでインチキと感じたんです。

どんなに差別反対を訴えても、
韓国人の人々に本当に
寄り添うことはとうてい
無理だ、と思ったからです。

私は安全圏にいて
知らず知らず
のうのうと生きてきた、
ただのうかつな日本人だからです。
　
せめて、私も韓国人だったり
祖父が韓国人だった等の
正当な「土台」もないのに、
正義漢ごっこをするサヨクは
何も分かってないのでは
と思ったからです。

二番目の恋人は、
小学生時代、担任教師に
教室でレイプされた過去が
ありました。

今でこそ、犠牲にあった女性が
次第に声をあげ、
新聞でも取り上げられる
ようになりましたが、
まだ約25年前は、
被害にあった生徒さんたちは
親にも言えず、
まして、
学校にも言えずでした。

本当に卑怯です、
反抗できない幼い生徒に
牙をむくとは、
そんなセンコーはみんな
逮捕されて欲しい。

彼女が高校生になり、
近所のスーパーのレジの
バイトをしていたら、
その時の担任が
子供と奥さんと楽しげに
レジにやってきたんだそう。

担任側は彼女に気づかなかった、
あるいはそのフリをした。
彼女は緊張と恐怖で
指を震わせながら
なんとか必死に耐えて
レジを済ませたそう。

こうした教員が
世間に何千人も、
人にバレずにのうのうと
先生をしてるかと思うと、、、。

私はこの話を聞いた時、
その男の名前を尋ねました。
教育委員会や新聞社の知り合いに
知らせてやりたかったからです。

でも、彼女は名前を
教えてくれませんでした。
コトを荒らげないで欲しい、
これから幸せに生きていたいから、
ただ、知って星勝っただけ、
そう言われました。

その時、私は担任の人生を
ボロボロにしてやろうと
思いましたが、
それで、彼女が喜ぶ訳ではないし、
問題が解決する訳ではない、
ということを知りました。
無知と無力を痛感しました。

そんなことから、また、
私はサヨク的な生き方を
ますます、しなくなりました。

男の私が
小児性愛者の教師撲滅を
アピールしたとしても、　　
本当のところ、
被害にあった、またあってる
女性たちを幸せにできるかどうか？

私は恋愛のたびに人間を知り、
私の無力さを痛感させられました。

それでも、
自分が思い、感じた怒りのままに
反対したり、
悲惨な実態を広めるべきだったか？

それはまだ、私には
ハッキリわかりませんが、
小児性愛の教師に感じて、
社会はやっと声をあげてもいいよ、
という空気になってきました。

嬉しいやら、
私にあの時何かできたのでは？と
複雑な気持ちです。

韓国人差別は、
百田尚樹みたいな国粋主義の
ベストセラー作家がいる限り、
まだまだ厳しいかしら。

韓国や中国と揉めるたび
国内の差別の火は激しくなってる。
「愛国は儲かる」というような
本まで出る始末です。

時代に逆行してるなあ、
いや、百田尚樹が時代なのか？
どっちが時代なんだあ。

ジェンダーやLGBTは
おかしな発言をしたら、すぐに
ネットやメディアで叩かれるのに、
韓国や沖縄、アイヌ、部落等の
差別はネットでは
話題としてジェンダーほどに
ホットにはならない。

これもまた「差別」なのかな？