見出し画像

「チーム家族」を運営する方法

前回、チーム友達についてのエントリーを書きましたが、
この曲うちの家族にも大流行し
小学生の子供が家族バージョンで替え歌うたっています。

結果、
チーム友達も大事ですが、
チーム家族も大事だなーと気づきまして
このエントリーを書くことに。

というのも

普段コーチングなんてやっていますと
なかなかほとんどの割合が人間関係の悩みですが

世の中
びっくりする程多くの人々が
夫婦関係に悩んでおります。

そこに子どもとの関係まで入れたら
悩んでいない家族は1%くらい。

みんな悩んでいる

そんなあなたには
この「チーム家族」という考え方が
かなり助けになるので聞いて下さい。

チームとは何か

いつもプレゼンで使う資料

チームとは
2人以上+共通の目的
が最低条件になります。
知らない人二人ではチームにはなりませんが
・仕事を一緒にする(成功させるがゴール)
・付き合う(お互い楽しいがゴール)
・結婚する(長期間お互いが幸福に、最低でも不幸でない事がゴール)
など、
2人以上が共通のゴールを無意識的にでも持った瞬間
その人達はチームになります。

チームである事の最重要項目

は、
「チーム全体の利益」であります。
ここでいう利益は、
成功なら成功度合い
幸福なら幸福度合いが「利益」となります。

ただし

チームの利益最大とは
単純に、メンバー全員の利益の合計、とはなりません。
例えば4人のチームで
1人だけ飛び抜けて幸福だけど、
あと3人が不幸であれば
そのチームの幸福度は恐らく「低い」

これが単純にお金の話であれば
分配したらいいとか、わかりやすいんですが
「幸福」となると、
「俺最近幸せだから、あなたに幸せを~」とか言っても
うざい以外ない。

AIが描きました

あなたのチームは幸せですか?

あなたのチーム、
もし結婚して子供がいればそれが家族
そうでなければ恋人と自分かもしれないし、
親と自分かもしれない。
家族同然の仲間かもしれない。

そのチームは
「チームとして」幸せですか?

例えをわかりやすくする為に、
以下、夫婦+子供2人としましょう。
うちの家族構成です。

よく聞く「チーム不幸」状態は
テンプレですみませんが本当によく聞くので

夫が朝から晩まで外にいて
家事も育児も全部自分がやっている。
休日も遊びに行ったりゲームしてる
私も仕事してるんですけど!

よく聞くやつ

というものです。
この場合、
チームの幸福度は「微妙」と言えるでしょう。
お母さんの努力により
子供2人は幸せを感じている。
夫は仕事で大変な事がたくさんあるものの、発散する場所がある。
お母さんには、そのしわ寄せが行っている。
4人中3人は幸せでも、
チームとしては「歪なバランスで成り立つチーム」
という事になります。

あなたのチームを「診断」する

さて、
では実際どうですか?
あなたから見て、では意味ありません。
それぞれのメンバーから見て
チーム状態はどうでしょうか?

企業であれば
株式会社コエダス特製「チーム診断レポート」を頼めばすむでしょうが!
法人の方にはオススメですが!!!

企業なら、こんな感じで診断できちゃいます

まあ、
家族には向きません。
そんな時は
こんな事をしてみるのも良いでしょう

アンケートを書く子ら

これは
以前我が家で行った「家族会議」の事前アンケート。
以下のような質問に答えて話し合います。

家族のスタイル
・今の家族や生活で好きな事は何ですか?
・変えたいことは何ですか?
・どんな家族のふんいきにしていきたいですか?
・毎日どんな生活がしたいですか?
・1年に1回か2回はこんな事がしたい
・将来やりたい事
・みんなで守りたいルールはありますか?
・どんな人になりたいですか?
・他の3人にどんな人になってほしいですか?

質問は自由ですが、
「不満はなんですか?」と聞くより
「変えたいことは何ですか?」とかの方が
出やすいなどの工夫はしています。

結果面白かったのが
子どもたちから
「ちゃぶ台じゃなくてダイニングテーブルでご飯食べたい」
と同じ意見が出てきた事
え?そこ?みたいな、
普段の会話では聞こうとも思わなかった事が
出てきたりしました。

あとは、
ちょっと裏技的ですが、
ママ友、パパ友に不満を言っていないか聞いたり、
日頃の表情や言動から察したり
いろんな目線で見てみると見えてきたりします。
もちろん「正直に言っていないな」とかも含めて。

(隠し事、本音を言わない、は既に問題がある証拠です)

そうやって診断しつつ
チーム構成メンバーの各幸福度を察してみましょう。

チームの「不都合」と向き合う

さて、
その結果、上であげたような問題が見えてきたとします

夫が朝から晩まで外にいて
家事も育児も全部自分がやっている。
休日も遊びに行ったりゲームしてる
私も仕事してるんですけど!

こういった、
特定の人がチームの不都合を背負っている状態
非常によくあります。
ただ、大多数がその問題に気づいていない為に
「これでよし」となっている
のです。
企業でも、よく社長さんは
「うちはみんなやる気があってビジョンも共有している」
とか言う時、
まあだいたいそれは
「不都合に目を瞑っている、もしくは見えていない」だけであり
退職者が多い部署がいたり
いつも文句を言っている社員がいても
それがサインとは気づかなかったりします。

不都合が起こす最大の問題

チームにおいて、
誰かが「割りを食っている」「不公平な状態にある」と思っている時
チーム全体にとって大きな問題。
それは
「チームではなく、個人の損得で考える文化が繁栄する」
事になるからです。

先程の家族の場合、
奥さんからすれば
夫が「自分の事ばっかり考えて家族(チーム)の事を考えていない」
と思ってしまう事で、
「だったら私も自分の都合を考える」となり、
自分と相手のどちらが得をしてるか、損をしてるか、不公平か、
という思考になります。
個人単位での「どちらが得か損か」論争は
お互いの受取り方でしか無いので、決着がつきません。
いわゆる
「家事も育児も私に押し付けて!!」
「誰が稼いで食わせていると思っているんだ!!」
論争
に陥り
最後にどちらかが折れたとしても
「関係性の悪化」という
チーム全体にとっての損しか起こらない
のです。

チームスポーツなんかでも、この
「あのプレーはお前が悪い」「負けたのはお前が◯◯したから」
などという個人単位での責任論を話し出すのが
悪いチームの特徴です。

AIが描きました

チーム全体という視点

この時、常に持っていてほしいのが「チームとしてどうか」という視点
「今この状態は、チームとして健全なのか、それともリスクがあるのか」
といった、まるで経営者的な視点で
家族を見てほしいのです。
あなたがどの立場にいたとしても、
重要なメンバーが大きな不満を抱えている状態は
チームとしては大きな問題です。
もちろんあなた自身が不満な場合も。

この時大事なのは
表層的な不満へのソリューションではありません。
「自分だって仕事しているから」とか
「もっと効率よくしたら◯◯」ではなく、
「チームの状態が良くない」という事実に目を向けましょう。

そしてその事実に対して、
「チーム状態を良くするには何をしたらいいだろう」
という考えを持ってください。

そうすると、
夫がすべき最初の事は
「奥さんの不満をよく聞く」
という事に恐らくなるでしょう。
自分が責められているように感じても
それに反論したりするのではなく
「ああ、この人は今こんなにも不満があるのか」
という状態をまずは理解します。
その上で
チームとしてどういう変化を起こすことが良いのか、と考えます。
単に「じゃあ俺が休日は子供見るよ」とかではなく、
チームとして、どこへ向かうのが良い状態へ行くのか考えます。
例えば
奥さんの不満は「不公平感」だとしたら
「どんな状態なら公平と思うか」という点を中心に考えたり
「自分の時間がほしい」なら
それはどんな条件をもって「自分の」なのかであり
「自分の努力を理解されていない」であれば
自分の認識と感謝を伝える事から始めたり
もしそれが「でも忙しいからできない」だとしたら、
今度は急に、あなたの仕事の仕方や内容が
チームの課題になるかも
しれません。

実際に「何を」するか以上に

チームの課題をみんなで解決するというプロセスが大事

です。
眼の前の課題だけを解決しようとしても
本当の解決にはなりません。
「仕事しているのに家事も育児も私ばかり」に対して
「じゃあ家事代行頼めばいいだろ」は、
個別課題の解決でしかなく、
チーム課題にチームとして向き合っている事にはならないのです。

こういった課題に対しての姿勢は
あなたが思っている以上に重要です
姿勢を通じて他のメンバーは
「この人は課題に対してこういう対応をする人なんだ」と学び
信頼を得たり失ったりするからです。
すぐに怒鳴ったり、謎の屁理屈で論破している人は
本人は気持ち良いでしょうが
残念ながら「信頼を失う」という大きな損失。
チーム全体の幸福度を少しも上げていない愚策です。

チーム運営は「大同小異」

チーム運営のコツは、
それが家族でも家族でもスポーツでも
「大きな方針で合意している」事。
会社でMVVがあるように、
家族でも「大事にしたいこと」を話し合い
このチームがどんな方向を望んでいるのか
全員が理解しておく事です。
そうすれば、短期的に不公平感や自分の願いが叶わないとしても
そこに理解が生まれます。

そして何より、
よく話し合う事。

今日何が起きたか、どんな気持ちか
次の休みは何をしたいと思っているか
などなど
お互いの話を聞き合う事で
メンバーの習性が理解され
対応しやすくなります。

僕もお陰様で
「じゅんはすぐ寝たがる」とか
「コーチング中は邪魔されたくない」とかが
理解してもらえているし、
奥さんのダンス時間はチームの最優先とか
子供が見せたいもの、したい話は必ず聞く、
などの自然なルールが出来上がります。

新しい家について話した時

これが組織文化

文化とは
紙に書いた言葉ではなく
自然と組織内で起こる習慣の積み重ねです。

難しい事を言えば
この組織文化のマネジメントこそ
真の組織運営
といえます。

逆に言えば
個々の細かい差を気にしてもうまくいきません。
人が二人以上いれば
そこに「差」は必ず生まれます。
平等や公平を厳密にしようとしても成功しません。
重要な課題にだけ向き合いましょう。

そんな事言ったところでさ!!

自分がその気でも相手は話を聞いてくれない?
でしょうね。

僕が尊敬する早稲田大学名誉教授の加藤諦三先生はこう仰っています。
「結婚における唯一の解決策は話し合い。
 だから、話し合いができる相手と結婚する事」
と。
これは本当に重要で、
大事な話し合いを
・逃げる
・怒る
・都合の良いロジックで論破しようとする
・形だけ同意するけど実行しない
などの人は
残念ながら「チームの事を考える気がない」状態にあります。
この人に向き合わせる方法は、
無くはないのですが、、、

長くなるのでこの当たりで。
人間関係や人生を前に進めたい方はぜひコーチングを受けてください。

もしくは
夫婦関係はまた別ですが、
子育てに関しては
7月からこんな講座を開始します。

とりあえず無料なので参加してみて
良い機会になるか、考えてみてください。

7/7の会と

7/17の会、内容は同じです。無料!!

そろそろ夏の計画が始まる頃ですね。
チーム家族、チーム友達で
良い夏を過ごしましょう


じゅんでした

サポートされたら、俺はその倍額を寄付する。倍返しだ。