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小説書いてみました

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小説ってなんだろう?文章が苦手、作文すら書けなかった私。未熟な、愛するお話達です。
運営しているクリエイター

#シロクマ文芸部

おと

おと

耳を指で塞いだあの夜、心音は小さく響き。

・・・

こちらは小牧幸助さんの #新生活20字小説
に参加したものです。

音は不思議なものである

私は常々感じる

じゅんみは

サクラサク

サクラサク

桜色の夢
いつかまた会える
その声を姿を夢で見た

桜を見上げた夜の夢

・・・

こちらは #シロクマ文芸部 参加作品です。

仕事帰りに毎日自転車から降りて眺め
写真を撮りました。

小牧部長
またひょっこり参加させていただきました。

前の記事の
ありがたいコメント
毎日見ては感謝しております。
もう少し落ち着いたら
ありのままの心の声でお返事します。

noteで出会えたみなさんに

私と

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お化粧のはなし

お化粧のはなし

チョコレートはいろんな味がある。
甘いのほろ苦いのイチゴ味や洋酒が入っていたり、白いのや紫のとか。

見るだけで選ぶのもワクワクする。
何気なく目に入って、ああもしかしたら元気になるかもって手にしたり。
食べると甘い気持ちになったり、元気が出たり、ほろりと涙したりする。

お化粧も同じような気持ちになるんだよね。

なんでチョコレートとお化粧が同じなの?

今日お化粧してたら思ったんだよ。

わた

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ぬくもり

ぬくもり

布団からはみ出た小さな小さな足。
ぷくぷくで柔らかく、ほんのりピンク色。
「冷えちゃうよ」
そっと布団を掛ける。

布団からはみ出た大きな足。
私の顔より大きいし、すね毛はぼーぼー。
「寝相悪いね」
そっと布団を掛ける。

今も足を出して寝ているのかな。



布団からはみ出た大きな足。
ゴツゴツして、土踏まずの硬さで仕事での姿が見えるようだ。
「いつもありがとう」
そっと布団を掛ける。

布団

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バァバから優美ちゃんへ #シロクマ文芸部

バァバから優美ちゃんへ #シロクマ文芸部

十二月一日 優美ちゃん初めてのお誕生日おめでとう。

今日生まれてきてくれてありがとう。
抱っこしたら、生まれたてなのに髪の毛もまつ毛もフサフサで、ずしりと重くて驚きました。

「優美」という名前は、あなたのお母さんとお父さんが相談して決めたそうです。
「優美」と書いて「ゆうみ」と読む。
どうして真ん中に「う」を入れたのか、お母さんに聞きました。
「う」は、「うれしい・うふふ・ウキウキ」の「う」

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かいてみた

かいてみた

本を書く
ほんをかく
ホンヲカク
HONWOKAKU

久しぶりのシロクマ文芸部楽しかったです。

これは小説でも、詩歌でも、エッセイでもありません。

小牧部長、大丈夫でしょうか?

遊びのひとつとして📚📖

😊

じゅんみは

つつみこむ

つつみこむ

春と風香
「春に生まれたのにね。春香が良かったな、私の名前」ラベンダーの小花の刺繍がほどこされたペールイエローのブラウスが春の訪れを喜んでいるように感じる。サワサワと風で揺れる風香の髪が、太陽の温かい光で明るいカッパーブラウンに見え、私の心も揺らす。その髪に思わず触れたくなる手で、舞い落ちる桜の花びらを受け止めた。柔らかく淡い色の花びらを覗き込んで「太い木に華やかに咲き誇る桜も綺麗だけど、一枚

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まわるのは

まわるのは

風車で回るのは色と音と時間。風は消えた。

・・・

こちらは #シロクマ文芸部 お題「風車」

(また間に合わなかった😹)
#新生活20字小説
同時参加

ひょっこり部員

前回


じゅんみは

見えたもの

見えたもの

花吹雪という酒を知っていますか?消えた純

・・・

こちらは

#シロクマ文芸部
#新生活20字小説

同時参加 作品です。

上は #新生活20字小説 の20字小説。
下は #シロクマ文芸部 の短編小説。

同じ20字から始まります。

2つの小説は頭の中では全く違うイメージで浮かびました。

・・・

『見えたもの』

花吹雪という酒を知っていますか?消えた純にそっくりな女将。

千鳥

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りんごちゃんのかくれんぼ

りんごちゃんのかくれんぼ

りんご箱の蓋をワクワクしながら外す。

りんご箱は木でできている。
木箱に釘で蓋をしてあるので、おじいちゃんが丁寧に釘抜きで抜いてくれた。
蓋を外したら、見えたのはりんごじゃない。
「あれ?ちゃいろいつぶつぶがいっぱい。りんごちゃんはどこにいるの?」
おばあちゃんがフフフと笑って「りんごがかくれんぼしてるんだよ。もういいかい?って聞いてごらん。」
「もういいかい?」
「もういいよ!」
おじいちゃん

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童話丨街クジラのマチクン

童話丨街クジラのマチクン

街クジラのマチクンのお話をするよ。
お母さんは毎日寝る前に布団の上で絵本を読んでくれるの。

・・・

「街クジラのマチクン」

海にいるクジラの仲間の中に、とてもとても小さいクジラがいました。みんなより泳ぐのが遅かったり、餌を見つけるのも大変で、いつも仲間達に支えられ助けられて生きていました。ある日その小さいクジラは考えました。

「ボクも何かの役に立ちたい。一体何ができるんだろう。」

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月夜の夢

月夜の夢

月の耳は聞いていた。

あのね
今夜も空を見上げて
わたしたちを見ているいろんなひとがいたの。
「キレイ!」
「小さいね、本当は大きいんだろうね」
「今夜は空気が澄んでいるからいっぱい見える!」
「雨だから雲の上でかくれているのかな?」

いろんな声をかけてくれたり
そっとお願いごとされたり
下を向いて歩いていたのにはっとして空を見上げてわたしたちを見て涙をポロリと足元に落とすひともいた
ただじっ

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小説|scent

小説|scent

透明な手紙の香り。

少しひび割れている。何か美しい絵が画かれているのであろうが、それがどんな絵なのかもわからないくらい焦げたような茶色と、カビが重なりボコボコした灰色のかさぶたのようなものがこびり着いている大きな鉢に、濁った水と変色した草の中に小さな黒い魚が泳いでいる。

通り過ぎると、どんなに爽やかに晴れた日も、音や色や匂いを全て流れ落としそうな大雨の日も、何とも表現することができない異臭がし

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小説 | 命を思う日

小説 | 命を思う日

こちらは小牧幸助さんの企画【赤青鉛筆で日記を書く】#シロクマ文芸部参加作品です。

一一一一一一一一一一一一

赤青鉛筆で日記を書く。



令和5年 4月2日(日)

小雨の降る朝、淡く白い空と、空の下に咲く淡いピンクの桜を見ながら思い出した。

25年前の今日、私のお腹の中で10ヶ月間一緒に過ごしていた新しい命が、この世界に誕生するために一生懸命頑張っていた。
私とあなたとふたりで。


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