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TRTL Studio株式会社の設立とCamb.aiの日本参入について

皆さん、こんにちは。丸山潤です。
今回は、私の今後の活動についてご報告させていただきます。
私は現在、TRTL Venturesというインドに特化したベンチャーキャピタルにベンチャーパートナーとして参画しています。TRTL Venturesは、私が過去に在籍していた株式会社アイ・エム・ジェイ(現アクセンチュア)で共に働いていた瀬尾が創業した会社です。
そして今回、新たな試みとしてTRTL Studioを立ち上げることになりました。ここでは、私達がこれまでVCとして投資してきた企業が、日本市場に進出する際の支援を行うことを目的としており、私が代表取締役社長を担当させていただくことになりました。

ここで、私が瀬尾が起こしたTRTLにジョインしようと思ったきっかけの話をしたいと思います。

TRTL Venturesは、インドのスタートアップに対して初期段階での投資と事業運営のサポートを行うことで、事業の最も困難な時期を共に乗り越え、企業の成長を支えています。
代表の瀬尾はこれまでに複数のスタートアップをグローバルに成功させ、ユニコーン企業へと導いた実績があります。彼の話を聞き、長年、日本のソフトウェア産業がグローバル市場で苦戦している現実を目の当たりにしてきた私は、インドをはじめとするアジアの企業がどのようにしてアメリカ市場を含む世界での成功に至っているのか、その秘訣を直接見て学びたいと強く感じるようになりました。その思いを瀬尾に伝えた結果共感をもらうことができ、私もTRTLに参画する決断をしました。

では話を戻して、新たに立ち上げたTRTL Studioの紹介をつづけます。
最初のプロジェクトとして、私たちはCamb.aiの販売を日本市場で行うことを決定しました。
Camb.aiは、動画を本人の声で翻訳するサービスで、約100の言語に対応しています。このサービスは、CEOであるAvneeshが直面していたインド国内の言語の多様性に起因する、人々のコミュニケーション課題から生まれました。彼の息子、AkshatはAppleのAIチームで最年少メンバーとして活躍した実績のあるエンジニアで、父の抱える問題に対する解決策を実現するためにこの会社を立ち上げる決意をしました。彼は現在、CTOを務めています。親子が共に企業を創るのは、非常に珍しいケースだと思います。

さて、なぜ私達がCamb.aiをTRTL Studioから日本市場に向けてプロデュースすることにしたのか、続けてその理由をお話しします。

最初に挙げるべきポイントは、Camb.aiがすでに名高い企業に採用されている実績がある点です。海外の映画配給会社、音楽会社、スポーツ組織、そして世界的なYouTuber達が、この技術を活用して動画内容を翻訳しています。

世界的なYouTuber、Camb.aiのサイトより

具体的な事例として、2024年1月11日に設立された、MLS(Major League Soccer) Innovation Labが、数百あるサービスの候補からCamb.aiを選んだことが挙げられます。下記はMLSから出たプレスリリースの内容になります。

私は海外市場を見るようになり、国際間の情報格差を実感していました。世界の多くの情報は英語で流通しており、情報が日本に浸透するまでには時間がかかってしまうことがしばしばあります。Camb.aiを通じて、このような情報格差を解消できればと考えています。

Camb.aiの将来についてですが、現在は動画をアップロードして多言語に翻訳するサービスを提供しています。そして近い将来にはライブストリーミング機能も追加される予定です。これにより、日本のコンテンツを世界へ即時に配信できるようになりますし、逆に英語が理解できないために聞き逃していた情報も即時に得られるようになるでしょう。これは、言語の壁によって引き起こされていた多くの問題を解決する一歩になると思っています。

最後にTRTL Studioとしての私達の今後の目標についても触れておきたいと思います。
まずは、プロジェクトの主目的である海外サービスの日本進出支援を推進し、その過程で学んだこともnoteなどのメディアを通じて発信していきます。そして、次のステップとして、日本のスタートアップを世界へと導き、日本がまだまだ世界で戦えることを証明したいと考えています。この取り組みに成功すれば、日本と海外のサービスがお互いに交流し合う架け橋となり得ます。私たちは、アジア最大のビジネスのエコシステムを促進する役割を担いたいと考えています。

TRTL Studioのホームページは今後開設を予定しており、そこでは他のサービス展開についても具体的にご紹介していきますので、ぜひご期待ください!
その他のNonTiredのCSOや顧問活動は引き続きやっていく予定です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

PS:最近ホームページ立ち上げました。


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