信州の母さんです
体がふわっと浮いて
大空を飛ぶ鯉になった…
母さんは昼間から
夢を見たのでしょうか

信州の母さんです
自然は美しくも厳しい…
満開のしだれ桜の前で
アオサギが魚を採って
飲み込む姿を目撃した
母さんです

信州の母さんです。
山々から湧いた水が
川に流れ出し、大地を潤す。
砂の下から水を吸い、木は育ちます。
果物は、人々の営みを支えています。
だからこそ、今が美しいのです。

信州の母さんです。
最後の一葉は、まだそこにあるのに、
母さんの義母さんは、この世を去って行きました。
今日は、悲しい気持ちも、ちょっぴり大事に行こうかな。

信州の母さんです。
ねむ～い。母さんも朝が苦手です。
でも、一番早く起きます。だって、母さんなんだから・・・。
今日もゆっくりゆっくり、行こうね。

信州の母さんです。
今朝も寒い。霜降りてます。
このあたりでは、冷え込んで寒いことを「かんじる」
と言い、「じ」にアクセントを置きます。
かっこよく言うと、「フローズン・ワールド」かしら。

信州の母さんです。
この地の冬は長い。
なんで、こんなとこに嫁に来ちゃったんだろう・・・。
って、20年という月日の中で、何度思ったことか。
そろそろ、その思い、断ち切ろうかなぁ。