信州の母さんです。
森の学校を訪ねました。
静けさの中で、さえずる鳥たち、
降り注ぐ春の日差し。
大地が、子どもたちの心を育てます。

信州の母さんです。
かつて、命をかけて参った善光寺への旅。
山門をくぐるとき、
人々は何を思ったのでしょうか。
求めずに受け入れることに気づきました。

信州の母さんです。
地にしっかり根を張って、
ひたすら待ちます。
心静かに、心広く。。。
風の吹くままに、託す命があるのです。

信州の母さんです。
山々から湧いた水が
川に流れ出し、大地を潤す。
砂の下から水を吸い、木は育ちます。
果物は、人々の営みを支えています。
だからこそ、今が美しいのです。

信州の母さんです。
花が散り始め、人々がいなくなった公園。
湖面を見て、はっと、しました。
着物の模様そのものです。
時を超えて感動をシェアする…。
そんなことができるのですね。

信州の母さんです。
あの木の上から何が見えるんだろう。
簡単に手に入らないものを求め、
登ろうとするのです。
木の下が一番安全だったとしても。

信州の母さんです。
人々がさり、静けさが戻った夕方
夕闇が、静かに桜の色を奪います。
そこに咲き、そこに散りゆく。
幸せとは、人の心が描く
幻影なのかもしれません。

信州の母さんです。
美しさは、ほんの一瞬です。
今日は暖かくても、あすは嵐が来るかも知れない。
今この瞬間を大切に生きること。
母さんは、数日前に咲いていた
アンズの花に教えられました。

信州の母さんです。
暖かくて優しくていい香り・・・
いつかそこから、飛び立つ時が来る。
そう信じて、アナタをそっと守っていきます。
母さんは、桜の木に誓いました。
入学おめでとう!

信州の母さんです。
知恵と勇気で守った城・・・上田
守られた民たちは、今も
こうして、美しい桜を咲かせています。
４月、人生の出陣です。

信州の母さんです。
10年ぶりに異国の友人と再会しました。
共にアンズの花々を見つめました。
自然は時までも洗い流してくれるのです。

信州の母さんです。
現実に立ち向かえず、心騒ぐ日は、
圧倒的にシンプルな和の粋を前にして
深呼吸するのです。
やっぱ、日本人だな、母さんは。