ミニ小説 『モテモテ高瀬舟』
ここは××県東警察署。僕の名前は高瀬正義。警察官だ。刑事課に勤務している。
最近警察官になろうとする若手がいないようで、警察官内は警察の魅力をアピールすることに力を入れている。警察は激務だ。公務員とは思えないくらい。どうしてかっていうと、犯罪者は警察の動きに合わせて動いてはくれないからだ。
犯罪者は何時の時代も必ず現れる。犯罪性は遺伝する、というが、それだとその家系だけ注意しておけばいい。だけどそんなことはない。犯罪は社会的なことが原因で起こるものだ。最も多いのは、貧困に