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配膳ロボットってなに?ロボットが働く社会が身近にやってきた!飲食業界の未来はどうなるのか

2021年10月18日、外食大手すかいらーくホールディングス(HD)はネコミミロボットを導入すると発表がありました。いよいよドラえもんがやってきたのかと驚いたニュースです(笑)
ネコミミロボットと言っても猫のような見た目の配膳ロボットです(笑)
ファミリーレストラン「ガスト」など11店で配膳ロボットを本格導入し、来年末までに、国内店舗の6割超に当たる約2000店に取り入れる計画だそうです。

将来的な人手不足を補うほか、非接触での料理提供は新型コロナウイルスの感染防止にも貢献すると飲食業界で配膳ロボットの導入が急速に進んでいます。
工場などで活躍している産業用ロボットなどは日常生活で見る機会はあまりありませんが、配膳ロボットを目にする機会は多くなっていくことでしょう。
今回は、潜在的な国内の市場規模数千億円とも言われている配膳を含むサービス・ロボットについてお伝えしたいと思います。

配膳ロボットとは

配膳ロボット

室内外のお客様に、自動で配膳することができるロボットです。決められた場所までお皿や飲み物を運ぶことができ、センサーで取得した周囲の状況を基に障害物や人を避けたり、音楽を流したり「いらっしゃいませ~」や「お先にどうぞ~」等の声かけする音声機能がついていたり、モニターに表情やアニメーションを出して客とコミュニケーション取れたり、と様々な機能を搭載した自走ロボットのことです。
レストラン、コンビニエンスストア、病院など様々な場所で活用されています。

話題の配膳ロボット

冒頭でお伝えした「ガスト」だけでなく、2021年1月から大手焼肉チェーン「焼肉キング」、2月から外食大手の「サイゼリヤ」そして「焼肉の和民」とどんどん配膳ロボットが導入されていっております。
配膳ロボット開発にも力を入れている企業も多く、種類も豊富になってきておりますので、簡単にご紹介させていただきます。

BellaBot「ベラボット」

ベラボット2

実用性が全てともいえる配送ロボットの世界において、初めて「人肌の温もり」というテーマにこだわった配送ロボットです。

テーマ通りに特徴としては、モニターを使って「喜び・悲しみ」などの演出が可能

トレイ:4段
最大荷重:40kg(10kg×4段)
充電時間:4時間
稼働時間:12~24時間※バッテリー交換方式

PEANUT「ピーナッツ」

ピーナッツ2

「新しいスタッフはロボットでした。」と身近に感じれる配膳ロボット
頭をなでてあげるとニッコリ喜んで頑張り、疲れると充電ステーションへ自分で帰る優れもの

自動充電機能が備わっているのが特徴で、無遅刻無欠勤の従業員が増えた感じです(笑)

トレイ:3段
最大荷重:30kg(10kg×3段)
充電時間:4時間
稼働時間:10時間

Servi「サービィ」

サービィ2

それは、人だけではできなかったおもてなし。
のキャッチコピー通り、「人とロボットの共生」による顧客満足向上を考えられている

360度取り出しやすいフォルムが特徴

トレイ:3段
最大荷重:35kg
充電時間:4時間
稼働時間:12時間※手動で充電ケーブルに接続タイプ

今回は3種類だけのご紹介となりましたが、まだまだありますので気になる方はご連絡ください(笑)
開発競争も激化しており、新規参入もあり得ますので、今後、配膳ロボットの種類はもっと増える可能性があります。

配膳ロボットの必要性

スマート

非接触の実現

新型コロナウイルス感染対策が一気に後押しした状況です。
補助金制度の活用が需要拡大の理由の一つとしてあげられます。

配膳ロボット導入による、飲食店での非接触化は、感染症への不安を低減することができる方法のひとつです。感染症とともに生活する時代が続いていくなかでも、顧客離脱を予防することが期待されます。

そこに補助金制度の活用ができるとなれば・・・

各企業が導入に前向きになるのが、おわかりいただけるかと思います。

◆検討したい補助金
・小規模事業者持続化補助金
・ものづくり補助金
・IT導入補助金
※弊社で補助金の無料相談をしておりますので、気兼ねなくお声がけください。

人手不足の解消

新型コロナウイルスの影響で、営業自粛や時短営業を強いられる前の飲食業界は慢性的な人手不足でした。
さぁ通常営業再開です。と言っても、休んでもらっていた従業員が帰ってくるのか?不安定な状況で働き手があるのか?
さらに人手不足の状況に陥ることが予想されますので、ここで一手打っておく必要があると経営サイドは考えております。

新型コロナウイルスの影響前から人手不足解消のため、自動受付端末やタブレット端末での注文、オンライン決済などのデジタル化を進めていた企業には、配膳ロボットの導入は抵抗なく行える施策だと考えられます。

生産性向上

デジタル化による生産性向上は、どの業界でも課題となっております。
新型コロナウイルスの影響で非常に大きなダメージを受けた飲食業界はさらに「生産性向上」を推し進める必要があります。

それは、今までのビジネスモデルの延長線上ではなく、新しい取り組みをする転機と捉えると配膳ロボットの導入が必然となったのではないでしょうか。

課題

悩む

ここまで配膳ロボットの良い面をお伝えしてきましたが、導入は簡単ではありません。

一番の課題は「店舗設計」となります。

配膳ロボットが働ける「環境づくり」と言ってもいいかもしれません。

配膳ロボットを活躍させるには、一定の通路幅が確保されており、床面がフラットである必要があります。
さらに床の材質に気を使ったり、電源供給量を考えたり、湿度に気をつけたりしなくてはいけません。

飲食業の方が現状から配膳ロボット導入を考えると、まずは「リフォーム」からとなります。

そう考えますと、「費用」の問題が出てきますので、ある程度の規模感がないと採算が合わないことも問題となってきます。

飲食業界は個人事業主、つまり零細企業が多いので、現状では配膳ロボットが救世主とはなりにくいのが現実です。

自分の店に導入できるのかな?と思われた方は、一度ご相談ください。

飲食業界の未来

配膳ロボット未来

ではどんな未来がやってくるのか・・・

考えられる未来は、今回お伝えしてきたようにロボットとの共生社会はやって来ると思われます。

一つは、配膳ロボット導入できる店舗は、どんどん導入を進めて人材不足や生産性向上に努めることでしょう。
さらに進み、ロボット会社と店舗設計会社とのオープンイノベーションで「配膳ロボットの活きる環境に対応した店舗開発事業」なんかも出てくるでしょう。
ロボットを活かした新業態開発をすることで、さらに生産性の高いビジネスモデル開発が可能となります。
今後、飲食業界は企業や個人の方に限らず、デジタル技術を駆使して飲食業経営を目指すことが一つの未来となります。

もう一つは、全く逆の世界観で、人にしかできないおもてなし技術に特化した店づくり「お客様を感動させる」「お客様の心を掴む」調理技術などです。
しかし、こちらはスーパースターを目指すことになるのでロボット導入よりさらに難しい経営になりそうです。
往々にして、「お客様に感動を」と調理技術を追求して、お客様を置き去りにしてしまう経営に陥ることが多いです。
よって、デジタル技術を活用できる部分は活用し、人的資源を強み強化に使うことになると考えられます。
一人きりとなると情報や仕入れのコストコントロールなどが大手に太刀打ちできないことも起こりえるかもしれません。
そのため、古い良き繋がり。つまりご近所さんなどと協力体制を作るのがポイントになってくると思われます。
今流行りのデリバリーを近所で協力して行うや、仕入れ情報システムを近所で共有して一括仕入れなどをするなど
人にしかできないおもてなしは人で行い他店と差別化し、デジタル技術で対応できるものはデジタル化にし、地域協力体制で力をつけ、空いた時間をさらに強みに注力する。
このように、デジタル技術を活用して飲食業経営を目指すことがもう一つの未来となります。

今までのビジネスモデルが成り立たない社会となりつつあります
いきなりのデジタル技術活用は難しいと思われます。
まずは、人にしかできないことは何か?を意識しながら、日々の業務に取り組んでみてはいかがでしょうか。

最後に

後藤又兵衛

今回は、今話題の配膳ロボットと飲食業界の未来について書かせていただきました。
個人的にもコンサルタントから飲食店経営を経歴として持つ僕としては、飲食業界の未来がとても気になります。
僕はリーマンショックにより事業撤退を決断しましたので、今回のコロナショックの痛みが少しはわかります・・・
なにか支援できないかと無料システムを提供したりしております。
皆さん、協力してこのコロナ過を乗り越えていきましょう。

弊社は中小企業の新規事業開発支援・DX支援を行っております。
オープンイノベーションの相談や、デジタル化のご相談がございましたら、お問い合わせください。

普段は、歴史、温泉、紅茶、読書なんかのブログを書いておりますが、今回はビジネス系となりますので、会社の宣伝させていただきました。
勝手気ままにブログを書いてる後藤純ですが、他のブログもよろしくお願いいたします(笑)

我が子が大人になるころにはドラえもんができてるのでは?と思えてワクワクする配膳ロボットの話でした。
楽しみな未来です(笑)

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