SUZUKI Yuiko@動物心理マンガ

博士課程でぴかぴかの3年生(26歳)。カラスの音声コミュニケーションを研究しています。…

SUZUKI Yuiko@動物心理マンガ

博士課程でぴかぴかの3年生(26歳)。カラスの音声コミュニケーションを研究しています。 【所属】慶應義塾大学 文学部 動物心理学 伊澤研究室→https://sites.google.com/view/keioanimalpsychologylab

最近の記事

【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第14話

お読みいただきありがとうございました! 今回は論文の査読についてです。先生からは「描いたら?」とはかなり前に言われていたんですが、なかなか論文が出せず……(血涙) しかし先日!ついに!査読付き論文を通せました! オンラインで誰でも読めます。 本当はこのタイミングで論文の漫画版を出せればよかったんですが、スケジュール管理をミスしました。 論文の方もなるはやで描きます。 それでは次回もよろしくお願いいたします! 1話 https://note.com/junglecrow

    • 【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第13話

      大分お待たせしました!13話は擬態の話です! 「これは動物心理学なのか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、動物心理学の教科書では割と鉄板のテーマだったりします。 捕食される・するの関係は鳥と昆虫に限った話ではないのですが、鳥の捕食量が多いので実験ではよく取り上げられます。 鳥は飛ぶために体重を軽くする必要があるので、体に脂肪をため込むのが難しい種が多いです。そのため常に食べ続ける必要があるわけですね。 そんな鳥でも口にしたくなくなる毒ありアゲハ、相当まずいん

      • 【告知】8/8国立科学博物館でトークします!

        ご無沙汰しております!カラス研究をしている鈴木結子です! 私は6月ごろから国立科学博物館の主催するサイエンスコミュニケータ養成実践講座というものに参加しておりました。 その集大成として、8/8と8/9に上野の国立科学博物館で受講生のトークが行われます。 私は8/8(火)の14:30からの回でお話しします!(告知ギリギリですみません…) 面白トークできるように準備中です(/・ω・)/ 平日ですが、お時間ある方ぜひいらしてください~! 詳細はこちら↓

        • マンガ更新遅れます(AIカラス画像3)

          いつも「とある大学院生の頭の中」を応援して頂いている皆様、ありがとうございます! 新作はあの……指導教員の査読を乗り越えられず没になってしまったので、更新までもう少しお時間を頂きたく……。 以下は久しぶりに困った時のAIカラス、画像生成AI「Stable Diffusion」に作画してもらったカラス画像です。 outpainting機能を使って横長や縦長の画像も作れるようになったのでバリエーションが増えました(`・ω・´) 次はちゃんとボス査読を通して更新をします!し

        【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第14話

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第12話

          お読みいただきありがとうございます!今回はいつもと毛色の違う対談回になりました。いかがでしたでしょうか。久しぶりに人間を沢山描いた気がします。Aさんの頭の上にあるのは教科書です。 Aさんは教育実習で私の高校にいらしていたのですが、その頃から人気のある良い先生です。大変に聞き上手なので私がいっぱい喋ってしまいました。話題が若干散らかっているのは実際の模様を反映しています。思いついた順に喋るからこうなる(反省) これ以外にも、「教育の成功とは何か?」みたいな話とかも長々として

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第12話

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第11話

          お読みいただきありがとうございました。11話になりました! 今回のテーマは「ストレス反応」です。 割と初期から構想はあったのですがまとめるのに時間がかかりました。自律神経やらホルモンやら関わるものが多すぎる……。投げ出しかけた私にみっちり教え込んでくれたボスに感謝しかありません。 フロムゲーはエルデンリングとダークソウル(無印)とBloodborneしかやっていませんが好きです。死にゲーからは強化学習のパワーを感じる。 ちなみに、今回はページ割りを変更してみました。ペー

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第11話

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第10話

          1年以上をかけてようやく10話です! ここまで続けてこられたのはひとえに読んでくださっている皆様のお陰です。ありがとうございます。これからも頑張ります。 (1ヶ月に1話とは何だったのか?とは言ってはいけない) 今回のテーマは「配偶システム」です。 ページ数の都合で割愛されましたが、配偶相手を固定しない「乱婚」というシステムもあります。 また、実際は状況次第で一夫一妻と一夫多妻の両方を取る鳥類もいたりするので、システム同士がしっかり区別されるというわけでもなかったりもしま

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第10話

          マンガ更新遅れます(AIカラス画像2)

          いつも「とある大学院生の頭の中」を応援して頂いている皆様、ありがとうございます! フィールドワークのために北海道に行ったりなどでバタバタしていたらいつの間にか月末になってしまいました。すみません……。 ネームを査読に出しているなうなので、近いうちに更新します。絶対します! 適当なイラストを描く時間がなかったので、画像生成AI「Stable Diffusion」に作画してもらったカラス画像を貼ってお茶を濁していきます。新作カラスです。

          マンガ更新遅れます(AIカラス画像2)

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第9話

          お待たせしました!9話です。 今回は「聴覚」についての回です。 1話でちょっとだけ触れていつか描こうと思いつつ、なんやかんやで後回しになっていましたが何とか形に出来て良かったです。 描いてから思いましたが、楽器用チューナーは超音波は拾いませんね。 実際に音響解析をする際は、録音データをPC上で確認します。波表示ではなくシマシマ表示(スペクトログラム)で音を見ることになります。 スペクトログラム表示にも色々と複雑な背景があるのですが、解説する技量はまだないのでもうしばらく

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第9話

          マンガ更新遅れます(AIカラス画像)

          いつも「とある大学院生の頭の中」を応援して頂いている皆様、ありがとうございます! 新作のマンガはネームOKまでは出ているのですが、論文執筆に全力で追われている関係で作画が追いついておりません……。 申し訳ございません、もう少しお待ちください。 お詫びと言ってはなんですが、画像生成AI「Stable Diffusion」に作画してもらったカラス画像をぺたぺたしていきます。これも時間が出来たらもっと出していきたいです

          マンガ更新遅れます(AIカラス画像)

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第8話

          8回目にしてガッツリ鳥類のお話でした。さえずりのお話です。 「さえずり」と「地鳴き」の違いについては複数の先生方と激論を交わしまくったのですが、結局もう、あれです、議論の最前線らしいので聞かないでください(´・ω・`) インターネットの鳥図鑑で鳥の声を調べようとすると、さえずりと地鳴きで別の枠になっていることが多いです。それくらい音響構造が全く違います。 私も野生のカラスを研究する以上、カラス以外の鳥の声聞き分けスキルも、もう少し伸ばしたいところです。 ちなみに、そこ

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第8話

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第7話

          こんにちは、今回のテーマは……動物の行動を変化させる方法です。 ちなみに、この現象を示す専門用語はないことはないのですが、色々流派があってややこしい分野なのであえて明言を避けています。ばうばう🐶 マンガ内でも書きましたが、人間の反応がご褒美になるのは人間と近しく暮らしている一部の動物に限ります。 野生動物にとっては人間など脅威であることがほとんどであるはずです。 カラスの面白いところは、人間からただ逃げるだけではなく、人間をよく観察して作戦を立ててくるところです。顔とか

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第7話

          マンガ更新遅れます

          いつも「とある大学院生の頭の中」を応援して頂いている皆様、ありがとうございます! 7話も6月上旬を目指して作成中だったのですが、梅雨前の実験シーズンが始まってしまったため、完成が少々遅れそうです。 誠意作成中ですので、もうしばらくお待ちください……。

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第6話

          今回も読んでいただきありがとうございます! テーマは自然淘汰です。 動物心理学のマンガなのにフィクションの生き物で例を出していく斬新なスタイルです。ここまで実在の生き物にしようとすると作画と下調べが大変だったのでやめました。てへ 残念ながら一つ目クラゲちゃんは実在しません。私は好きです。(自画自賛) 「本名でインターネットをしてはいけない」というのは小学生~中学生の頃に結構言われました。Facebookの本名登録も最初はかなり抵抗があったのを覚えています。 研究は本名

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第6話

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第5話

          というわけで、今回は真社会性動物のお話でした。 カラスの研究室ですが、ゼミではこういう系の話も結構頻繁にしています。 働きアリ(ワーカー)も巡り巡って自分の得になるように動いているというのを知った時は「ワーカーと言っても働くために生まれたモンスターではないんだなあ」と思いました。 アリやハチは人間組織の擬虫化(?)の文脈で出てくることが多い印象があります。 が、前提条件がかなり特殊なので、動物研究界隈で安易にアリハチの例え話に出すと背後に迫った専門家にBOKO☆B

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第5話

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第4話

          1月も終わりかけですが滑り込みました。 今回は「学会で院生(学生)がやっていること」編です。 と、息巻いてネタ出しを始めてすぐに自分がオンライン学会しか行っていない気が付きました。大学院生活はコロナ禍とともに。 私は院生生活が開始されてからオンライン学会が当然だったので「そういうもんか」と思っている節がありますが、運営の方々は大変だっただろうなと思います。 参加者側からするとオンラインも悪いことばかりではなくて、移動がない分「自分の発表をせずに聴講だけする」(参加

          【マンガ】とある動物心理学大学院生(博士課程)の頭の中 第4話