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LGBTという多様性の現状

 最近、ダイバーシティ、多様性という言葉が注目されるようになってきました。しかし、私はT(トランスジェンダー)ですが、G(ゲイ)に分類されることもありました。なぜなら、Tとして生きて行くにはお金が必要でした。例えば、髭が生える前に顔の永久脱毛(正式名称ではないと思います)や、脚の脱毛には15年前は相当な金額がかかりました。豊胸手術には一番お金がかかりましたし、危険因子がありました。

 私が豊胸手術は最初、脇からシリコンバッグを入れるという方法でしたが、まず、「無菌室で行うこと」という知識は当時ありませんでしたから、美容形成外科の先生の言うままに、手術を受けたのです。半永久的と説明がありましたが、それは間違いでした。豊胸手術から9年後、左胸が突然腫れ、美容形成外科でエコーまで見たのですが、2か月間、抗生物質を飲まされました。私も医療知識があったので、近くの医師に相談し、専門の医療機関で検査をしてもらったのです。すると、シリコンバッグは破れていました。なぜ、エコー検査でわからなかったのか。そして、そのクリニックからは何の保証もありませんでした。

 とは言え、無事2回目の手術は成功におわり現在に至っています。ここからは「性同一性障がい」についてですが、これも千差万別で、実際、講演会を行った時に私が接した方々には、同じ特徴は無かったのです。発達障害に分類される人もいましたし、パーソナリティ障害に分類される人もいました。だから、性はグラデーションというよりも、もっと複雑なものだと思っています。

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