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「やりたいことは先延ばしにしない」〜ガンになった先輩からの一言

コロナが5類に移行し、少しずつ懇親会なるものも開かれるようになってきました。先日、会社内での関係者が集まる機会があり、既知の先輩も出席していたので少し話をし、印象深かったのでご紹介。

その先輩、としは40代半ば。
一時期、体調を崩していたことは風の噂に聞いていたが、なんと大腸がんだったそうだ。
30代で受けた健康診断で便に血が混じっていることが判明し、診断を受けた時には大腸がんのステージⅢ。ちなみにガンは進行度合いにより5段階、ステージ0からステージⅣまで分かれており、数字が大きくなるほど進行していることを表しているそう。調べてみると、ステージⅢは深達度に関係なくリンパ節に転移している状態だそうだ。
幸い、手術により切除し、今は普通の生活を送っているようだが、年に2回の検査は欠かすことができず、その度に「再発していないだろうか」という不安な気持ちで検査を迎えるという。自分は同じような経験はないが、想像するに毎回祈るような気持ちで検査を迎えるのではないだろうか。
精神力がないと落ち着いてはいられなさそうだ。

そんな先輩が強調していたのは、
「やりたいと思ったことを先延ばしにせず今やったほうがいいよ」
ということだった。

スティーブ・ジョブスが、「明日死ぬとして、今日本当にやりたいことはそれか?」と自問自答していたというような例を引き合いに出すまでもなく、昔から、いつ死ぬかわからないからやりたいことをやれるうちにやろうというアドバイスはよく耳にする。
年取ると体にガタが来るから、いきたいところには若いうちに言っておくべき。
若いうちの瑞々しい感性を持っているうちに、さまざまな体験をするべき。

自分を含め、その通りだなと思いつつ、日々の仕事や生活のしがらみにより一歩が踏み出せない。
仕事でも活躍し、認められたい。
家族にも迷惑かけたくない。
変わってるやつだ、と後ろ指も刺されたくない。
大半の人はそんな感じかと思います。

でも、幸いにして自分とほぼ同じような年に生死に関わる病気をし、その経験を踏まえて親身にアドバイスをしてくれる先輩がいる。
知識としてはあるという状態を実感を伴い腑に落ちて実行しているという段階がグラデーション的に存在していると仮定すると、これまで自分は限りなく前半(知識としてはある)という状態に限りなく近かったですが、これまでより少し痩せたその先輩が熱っぽく語ってくれるのをみて、少し後半に移行できた気がします。

本当にありがたいと思います。
自分だったら、熱っぽく語ってウザがられないかなぁとか余計なこと考えてしまいそうですもん。そうじゃなくて、こっちをまっすぐみて、本気で語ってくれる人がいる。

急に家族も仕事も捨てて世界一周旅行に出たりする必要はなくて、次の土日からでも、時間がない・お金がないと言い訳をして先延ばしにしていた「やりたいこと」。ぜひチャレンジしてみたいと思った次第です。
何か習い事をしてみる、ちょっと高いワインを飲んでみる。
そんな一歩でもいいじゃありませんか。

早速、自分は今週末、行ったことのない場所に行くことを計画中です。
一歩ずつ、一歩ずつ。


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