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ストレス対策の最終解は自分の認知を変えることかもと思った話〜メンタルマネジメント大全

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入社してから軽く10年が過ぎ、世間一般でいう中堅社員となりました。
(ちょっと前まで若手だと思ってたのに・・・怪我したら傷はなかなか治らない、髭を剃れば白い毛に気づく、体は正直です)


会社での立場も、1担当からグループ、部、そして会社をどういう戦略・作戦でよくしていくかという、すこし大局的なものの見方が求められつつあります。
現在、直面している課題の一つが部門社員のメンタルとワークエンゲージメントの問題。

自分が所属している部は、会社の中でもトップクラスの時間外の職場。
一昔前ですが、冗談抜きで100時間近い残業が数ヶ月続く、なんてこのご時世では考えられない状況でした。
休暇取得が義務化されたり、働き方改革がさけばれたりで少しずつ環境は改善されてはいるものの、今でもそこそこな時間外をこなしています。

※ ちなみにですが、個人的には「時間外=悪」と決めつけて機械的に削減することが本当によいことなのか?には少し疑問があります。確かに、心身を害するほどに仕事をさせる・してしまうことは、当事者だけではなく周囲の方々をも不幸にしてしまうので、それはダメ。でも、ぶっとんで仕事ができる人は、猛烈な努力を含めた激務体験を持っていたり、今も寸暇を惜しんで勉強していたり、そういう圧倒的な経験があるように思います。そういう体験をするチャンスが、機械的に喪失されることは、本当によいのかなと感じることもあります。

閑話休題。
で、すこしメンタルの問題に目を向けてみます。

自分の周囲にもメンタル不調で長期にわたり休まれている方がいます(先輩)。
その原因は何かというのを自分なりに推測し、どうしていったらいいかを考えると、結局は個人の認知を変えるしかないのではないか?というふうに今は思っています。

これは、周囲は何をしてもよいということと同義ではありません。

パワハラ上司がいたり、先の見えない時間外労働が課されたり、職場の人間関係が悪かったり、仕事のプレッシャーが大きかったり。
少なくとも、それなりの規模の企業になればそれなりの取り組みがなされていて、明確なパワハラだったり、常軌を逸した時間外労働だったりは制度的にほぼ不可能になりつつあります。
仕事の与え方だって、能力に不釣り合いな仕事を与えて放置、なんてのはほぼパワハラですので、そういった事例も少なくなってきている。

で、残った人間関係。
ある程度の人生経験を重ねると、人間、いいやつばかり、自分が好きなやつばかりじゃないことを痛いほど理解できてきます。さらに、社会人になれば永久に同じ人間関係の中で働くということもないでしょう。
そういった、ある意味くじ引きのような周囲の人間を考えると、やはり、受け手側の自分で不安なりストレスに対処する術を身につけていかねばならないのではないか。そう思ってます。
ちなみに、自分の上司は「隣の家の人が相当な変人だったので引っ越したが、引越し先の隣の人も変人だった」という笑っていいのかわからない経験をお持ちです。会社だって、異動した先や新たに自分の周りに転入してくる人がいい人・自分にマッチしてるかなんてわからないですよね。

本書は、ストレスに限らずメンタル全般のマネジメント方法について書かれた良書。この中から、今すぐに自分でできるストレス対策に絞って紹介したいと思います。

呼吸法

え、と思うなかれ。日常、何気なくしている呼吸ですがメンタルに及ぼす影響は多大。

ストレス反応を鎮めるための、最も即効性のある方法の一つは、吐く息を吸う息より長く、強くすることだ

ストレスと呼吸?と思われたかたも多いかもしれませんが、騙されたと思ってイライラしている時とかに試してみるべし、です。
・吐く息を強く長くすると、鼓動が遅くなり体が落ち着く
・吸う息を強く長くすると、覚醒し脳も体も活性化する
のだそうです。
ちなみに、呼吸法はそれだけで不眠症気味の人が簡単に寝落ちできるようになったりしたりと奥深い分野。
自分もいつか極めたいと思ってます。ヨガでも大事みたいですからね。

他者を気遣う

ストレスと関係なくないか?と思ってしまいますが、ストレスの多い時に他者を気遣うことに心を集中させると、脳内の長期的なストレスから私たちを守ってくれるのだそうです。
想像ですが、例えば自分が仕事でめちゃくちゃイライラしている時に、迷子の子供を助けたりなんてケースを想像してみても、イライラはぶっ飛びそうですよね。
感謝の念とか他人を助けることは、メンタル全般によい影響があるそうです。
スーパーボランティアの方が自分の財も時間も捨ててでもボランティアに打ち込むのも、それなりの理由があるのですね。

マインドフルに生活する

マインドフルネス瞑想が心身によい影響を及ぼすことは、昨今いろいろなところで目にするようになりました。
自分の勤務先の学習動画のプラットフォームにもマインドフルネス瞑想の入門動画があるほど。
で、横文字にされたり瞑想というと難しいですが、別に特別な習慣を生活に取り入れたりする必要はないというのがメリットの1つ。
YouTubeはじめ、いろいろな書籍や動画でやり方が解説されているので、それらを視聴して瞑想体験をしてみるのもてですし、本書に描かれているように、歩いたり歯磨きしたりシャワーを浴びたりといった日常の行動を、ながら・漫然とやるのではなく本気で集中しながらやるというだけでもOK。
歯磨きだったら、歯ブラシの毛先の感触、歯磨き粉の匂いとテクスチャー、自分の歯のどこにブラシがあたっているか、どんな気分かといったことを徹底的にモニタリングしてみる。
確かに、ストレスを感じながらこんなことはできなそうw

今回は3点のみの紹介でしたが、ストレス対策だけでももっと多くの手法が、さらにはストレスに限らず不安やモチベーションなど、多岐にわたるメンタルマネジメント手法が紹介されています。
ぱらぱらめくってみて、いいなと思ったものから始めてみると良いかもしれません。Amazonのレビューに違わず良書です!

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