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痛みって、なんだろう③

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痛みの改善の鍵は過去のトラウマ?

身体の治療をしていくと治りやすい方と治りにくい方・一時的に治るけどぶり返す方などがいらっしゃいます。
回復が遅い理由として考えられるのは、免疫力の低下や加齢、代謝の低下、栄養不足、睡眠不足などです。ですが、それらの条件にそれほど差が無くても、回復力には差が出たりします。

どんな辛い時でも、苦しい時でも人間にはホメオスタシスという回復しようとする力が働いています。
その治ろうとしてる力が邪魔されていると上手く回復力が発揮できません。

その邪魔をしてる一つに「過去の感情」があったりします。

心(脳)と体は神経で繋がっています。
心が元気な時に風邪をひいてしまったり、怪我をしてしまっても、環境が整えば結構早く良くなります。

逆に、心が弱っている時に風邪をひいたり、病気をしてしまったり、怪我をすると症状が身体に根付いてしまい、中々治らなくなります。

ネガティブなタイミングで体を壊すと「ネガティブな感情」と「症状」が潜在意識下で強く結びつき、お互いが引っ張り合うような状態になり、脳が記憶し、持病として残ってしまったり、特定の条件下で発症させたり、更なる不具合や二次被害を招いてしまったりする事があるのです。

膝の変形で来院された方で、階段の登り降りで痛みの出る方は、階段を見ただけで痛みが生まれる場合もあります。

他に、現代病の花粉症もこの様な事が起きます。実際に花粉が飛んでなくても、花粉が飛んでる映像を観るとくしゃみや鼻水がでる場合があります。

「胃腸の悩み」「喘息」「神経痛」「アレルギー」「古傷の痛み」「変形」など、持病だと諦めているような症状も、実は過去のストレスと当時のネガティブな感情が症状を根付かせているのかもしれません。

厄介なのは気が付いてないこと

長年悩んでいる症状を持っている方や、中々良くならない方は発生当時や、その前の嫌だなぁ・・・な、出来事を思い出してみてください。

「不安や心配事」
「失敗」
「緊張感」
「人間関係」
「嫉妬心」
「我慢している事」
「気になってモヤモヤしている事」
「言いたくても、言えない状況」
など

自身ではあまり気に留めていなくても、この様な事が心の奥底で大きなストレスとなり、症状の引きがねとなってるかもしれません。

私の実体験
私は野球部でした。そして、高校の時に肩を壊しました。

振り返ると中学の試合中の出来事がその引き金になったと思います。

当時、私はキャッチャーをしており、試合中はミットに入ったボールをピッチャーに返球するのですが、中々うまく返球出来なかった為にコーチが「キャッチャーがノーコンなんだから、二遊間がカバー毎回に入れ!」と叫びました。
それからあまり全力で投げずにセーブをしながらコントロール重視で投げていました。

投球動作とは手先の動作ではなく、全身動作です。その為、小手先で投げる事は投球障害を発生させる事になります。

この様な内容になっていくと
「結局精神論か!」
「私はそんなに心が弱くない!」
「治療内容が悪いんだ!」
「そんなの術者の言い訳だ!」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。

いえいえ、心はメンタルの事ではなく脳の記憶という事です。
また確かに、施術者の技術の熟練度が低いという事も症状が良くならない理由にあげられると思います。

もっと言うとそう跳ね除けてしまう事自体が何かの引きがねによって起きているのかもしれません。

なので、いま一度自身と向き合い当時の記憶を蘇らせてみてください。
また人間は器用なもので、ある期間が経つと、脳の保護と活動のために、ストレスをストレスと認知しない様になり、自身では乗り越えたと認識してしまう事も書いておきます。

パート4へ続く

2020年1月4日

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