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俺の車輪、うちのcd塔 (後編) とバンドのメンバー紹介

俺の車輪、うちのcd塔 (後編) とバンドのメンバー紹介

前編はこちら↓

https://note.mu/jsjohns/n/n8d1992dce12f

鉄筋を買って店に帰って来たら、近所のおじいさんがカウンターで缶ハイボールを飲んでいた。
いつも、お喋りだけで冷やかしに来るだけなのでめずらしい、。義妹が店番してくれてみたい。

レジが俺に代わると改めて「おう!」と機嫌がよい。「珍しいですね」と云うと「いやたまには、金も使わないとうまくねえよ」とご機嫌だ。
 
店のたこ焼きの看板の絵をみて、

タコの話を30分、


タコは手だけ食ってんだろう?バカやろー、

タコは頭がうまい、


タコが高い? 嘘つけ、

俺が海に潜ってた時になんぼでも採れたわ

タコなんて。


んでな

タコの簡単な殺し方、

銛でついたらしばらくほっとく、、、とタコの話を30分。


酢ダコの話になって、酢の話になり30分。

酢の物は、いい、

京都の

鮒寿司もいい、

酒でたるくなってた口がスッキリする。

殺菌作用もある。出張先でよく食ったもんだ、

夜は夜で

女なんかも酢ダコみたいなのが、良いな

さっぱりしたのな、

それと、

えーと、

それだ、、

酢イカだ、


酢イカなんてのもいい


酢イカおんな


くくく、、、笑と


笑い止まらないし、

話がとまらない

おやじさんに、「そろそろ酢の話やめましょうよ」と、「タコと酢ばっかりで俺もつかれましたよ笑」と

ほんとは町内のカラオケ大会にまた誘いに来たんじゃなかったのですか?と聞いたら

「よし、来るか!」と

誘うんで、

ちゃんと、

断る。


日曜の昼は、その一時半から三時四時は、いつも店やってますてのを、いつもぜんぜん聞いてくれないし、覚えてくれない。

まあいいやと、

買って来た鉄筋をいじって、作業をしながら話を聞いてたら、

「なんだそりゃ?」と聞いて来たんで、


かくかく然々と、自分のcdをこれで売るんですと、あんま興味ないでしょうがと、適当に説明してたら、

「自分で作ったcd!?」

「あーん?」

「お前ビバップやってんのか?」

ジャズやってんのか?と聞いて来た、

「ジャズはやってないですけど、」「オヤジさんジャズ好きなんですか?」と聞いたら、

「ちょっとな」と、、

若い時、学校でて、

18歳、ここ地元から電車に揺られて横浜へ集団就職、大手の重機会社に就いて、ゆくゆく営業マンになった、

数えて55年は昔の話


横浜っていえば、ジャズよ、

仕事終わり会社の仲間と飲むのはジャズバーさ、

「そん時にちょっとな」

と、マボいだろ?

今度は

「マボいって言葉、おめえ知ってるか?」と

マボいについて話したくなってるおやじさんに、

どんな人のやつよく聞いてたんですか?

と聞いたら、


ジョン・コルトレーン


オーネットコールマン、


とちょっと知的な名前、


想像してたのとちょっとちがったなー、

ウェインショーターなんかもいいよ、なあ?、

なんて付け足してくる、

どの顔で言ってんだと思ったら楽しくなった。

どっちかと言ったら、ジャズ喫茶で眉ね捻って腕組んで聞いてるよりかは、プレーヤー側の濃い眉、唇、顔の方でしょ、オヤジさんの顔はと思ったら堪らなくなり、笑ってしまった。


その両目を閉じて、巨大なアフリカ大地の大きな心臓音でも

感じたりしてたんすか、、

なんて思ったら

しばらく、笑っちゃった、。


でけえ、ブラックホールみたいな、

鼻穴しやがって、

たまらねえ、

心から笑っちゃった、


ありがとう、オヤジさん、


俺の車輪ってのは、店の自転車操業の車輪、あとこんな間延びした時間だからこそ起きる可笑し味、こんなのがあるから、少し俺も前に進んでる気になれる。

人からみたら毎日同じことばかりやってる風にしか見えないと思うけど、

少しは新しい方に進んでるんですよ。


ジョン・コルトレーン

オーネットコールマン

ウェインショーターか、、笑

可笑しかった、笑


ありがとう。オヤジさん。


えーと、うちのドラマーは猿田さん、大学の時、全国学生マージャン大会みたいので優勝した事があるらしい。それを聞いてからはこの人、頭がいいんだなと思うようになった。前々からとらえどころないよなと思ってたけどそれで確信しました。実際飲んでると天才秀才ぽい発言をしたりしてる時がある。こんな風に考えてるんだと思ったりする。のみ友達。

ドラマーとして、いろんなバンドに加入したり、サポートしたりしてるんで、「んじゃうちにも入ってよ」と、「飲む機会も増えていいじゃん」と誘ったらいいよって言って入ってくれた。よく彼のドラムは凄いと云う人に会うんで、「うちだと暇じゃない?」と聞いたりしてるけど、そんな事ないよとの事。はじめは彼がやってたトリオバンドの、彼以外の二人と仲良かったんだけど、その二人が亡くなっちゃった後からの仲。猿田さんとは週三回飲んでたりしたりする。お互いの友人が十人位被ってるからだ。

その多数は亡くなった二人が生前に限らず、死後にも尚、俺に紹介してくれた人達。

みんないい奴で話してて飽きない、
 
ありがたい事だと思う、楽しい人をたくさん紹介してくれてありがとう。


猿田さんともあと二三十年は遊ぶ予定だよと二人には言いたいね。

せきさん(ギター)

黒い、お喋り好き、俺と同い年で、16位から知ってるから三十年位の仲か、昔から二人で演奏とかしてたけど、俺のリズムがくるった下手なギターと、ハードロック経由からブルースに寄った彼のカッティングのすこし前倒しになる(リズムの正確性ゆえの)ギターは噛み合わせが良くない。その為に何度かやっては止めたりしてたんだけど、このバンドでも懲りずにまたやってる。「お互い縦縞のスーツが似合うブルースマンになろうぜ」と二十代の頃からやってるけど、どっちもスーツは買ってない。肌が黒いので、黒いなと言うと「黒くない」これは「蛍光色の小麦色だ」と云う。

他所で飲んでる時も、そう嘯いてるって話をよく聞く。蛍光色の小麦色!?どんな色だ?そりゃ、、。考えたくもない笑

ある日飲んでたら「若い時に俺もうつ病になってた時期があってさー」「そん時は堕ちてたよ」って云うんで「黒いうつ病」ってあだ名つけてやった、俺は歯抜け豚でいい。いつかお互い縦縞のスーツが似合う様な歳になろうぜ、って感じか、こんなもん。


最後は

あまちゃん(ベース)

絵の仕事をしてる。はじめ隣の妹のギャラリーに来てたんだろうけど、なんかうちの店で話す様な
事があって、帰る時にはもううちのベースになってた。多分はじめて会った日じゃなかったかなあ、ベースもやった事なかったみたい。それなのに、一週間後にはレコーディング

(今回発売するファーストシングル「ちょっと消えるブルース」の)

だと云われて当人は可なり焦ったらしい。そんな話を彼女から七年越しに聞いた。なんでそんな事になったんだろう? 思い出してみて覚えてたのは、その初日に俺が猫を飼うか飼わないかをあまちゃんとその友人のチエさんに相談してたって事だ、猫は飼わなかったけど、そのはじめてやったってベースを今回作ったcdで聞いてみた。ユーチューブや、スマホ上の動画ではベースはほとんど聞こえない。ほんと一週間なの? ちゃんとやってるじゃん。

すごいな、あまちゃん。沖縄生まれ、大阪育ちで関西弁の仙台暮らし、大きな娘さんもいるのに、こんな適当なバンドにいてもらって申し訳ないなと思ってたら、この頃はパンクバンドに入ってるらしい。「猫パンチ」ってバンド名。いいじゃん、応援します。


前編より、メンバー紹介が長くなりました。
前編の時は飲みながら書いてて、今日は素面で書いている。

あとは
ファーストシングルの曲の
pv

https://youtu.be/aGdpRQjXEbk

歌詞をここに書いときます。


うちのcd塔の中身はこんな感じです。

画像1

画像2


「ちょっと消えるブルース」

とおに夜起きて僕はいる
うれしいタウンハウス僕の住む
へい、へい、僕は朝日を浴びている

プーンて駄菓子が香ってて、
日中、タバコの煙に消えた。
へい、へい、僕は駄菓子を売っている

ド、ア、ドアをノックしても僕は出ない、

散歩してて退屈だから、

川の波でも見ているのかな、
ほんとは仕事で留守なだけ

ドアをノックしても。


とおに、仕事に出かけて、
うれしいタウンハウス僕は不在
へい、へい、僕は駄菓子を売っている

ド、ア、ドアをノックしても僕はでない
散歩してて退屈だから川で溺れて死んでるのかな

ほんとはこの世もどこもない

ドアから消える。

「死は天国」

死は天国の手前で僕たちに追いつくだろうよ、主
はふざけたつもりで、僕らもっとふざけてて、彼があははと笑えば、ぼくらつられて苦笑い。

木の乱立にギターをたててれば風で倒れたんで、
誰が起こしに行くのかな、夢の中誰が行くのだろう、どこか知ってるところを、二三往復するうち、死は天国の手前で、僕達にきっといつの日か追いついてしまうよ

空の大きなカーブはどこか消えてくような、そこを風が飛んでたけど、それとはまた別のものなんだろう、

町を小さなマーチがどこかに消えてくような、そこも風が飛んでたけど、それとはまた別のものなんだろう、

目を閉じれば、薄暗い、この世界

空一面のブリキ板に神様がペンキでいい事を書いて、それを僕らは見ちゃって胸の中はちりじりだ、頭は眠たいし、瞳だけで起きている、それでどこかに逃げってて、それで追われているみたい、どこか知ってるところを二三往復するうち、死は天国の手前で僕達にきっといつの日か追いついてしまうよ。


空の大きなカーブはどこか消えてくような、そこを風が飛んでたけど、それとはまた別のものなんだろう、

町を小さなマーチがどこかに消えてくような、そこも風が飛んでたけど、それとはまた別のものなんだろう、

目を閉じれば、薄暗い、この世界

こちらのcd当店店頭か、メンバーからか、
こちらでもお買い求めできます。↓

https://shop.nigatake.com/items/24739914

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店での暇な時間を見つけていろいろ書いてみます。楽しい。 よしぎの、  駄菓子屋をしてたんですがやめました。いろいろ失敗して2019年からまた同じ場所で店してます。駄菓子もちょっと置いてます。コーヒー、かき氷、缶ビール、絵、他。宮城県仙台市