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コロナ禍でペット(猫)と一緒に帰国した話~第一弾~
こんにちは、yayoiです。
先日、パキスタンから飼い猫を連れて帰国しました。
猫を連れて海外から帰国するにあたって、私もいろいろなブログを参考にさせていただいたのですが、コロナ禍でのことを書いた記事は本当に少なかったので、同じような境遇の方にとって少しでも助けになればいいな、と思います。
まず、基本情報です。
・猫の情報:オス猫、1歳、去勢済み、雑種
・経路:パキスタン→トルコ→羽田空港
・航空会社:ターキッシュエアラインズ
・合計時間:31時間
(パキスタンからトルコ:6時間20分→乗り継ぎ13時間→トルコから日本:11時間40分)
そうなんです、フライト時間、乗り継ぎ時間共に、とても長かったんです。
出発空港での待ち時間、そして到着空港での猫&私の検疫の時間などを含めると、旅の合計時間は37時間です。
旅の記録第一弾である本記事では、パキスタン出国前にどのような準備をしたのか、どのような基準で航空会社を選んだのか、について記します。
1.動物検疫について
猫と一緒に帰国するにあたっては、第一に日本の動物検疫の基準を満たす必要があります。
動物検疫については、農林水産省の動物検疫所ウェブサイトに非常にわかりやすく書いてあるので、そちらをご参照ください。
超簡単に流れを書くと、
①マイクロチップ装着、狂犬病ワクチン接種1回目
②狂犬病ワクチン接種2回目
③血清採取、抗体検査
④待機期間180日
⑤日本入国前40日以前の届け出
⑥日本入国
といった感じです(犬の場合はもう少し複雑)。
それぞれの段階に条件(生後90日以上、など)があるので、動物検疫所のページをご確認くださいね。
ここで多くの方にとって気になるのが、血清検査のことだと思うのですが、パキスタンには農林水産省指定の検査施設がないため、イギリスのBioBestに血清を送付して、狂犬病抗体検査をしてもらいました。
血清送付の際は、現地の獣医師を通して色々手続きをしてもらったので、手数料など込みで5万ルピー程(日本円にすると3万5千円程度)かかりました。
一度の検査で抗体価をクリアできたので、かなりスムーズに手続きが進みました。
ちなみに、日本の指定検査施設である生物科学安全研究所の方ともやり取りさせていただいたのですが、対応がとても丁寧で感動しました。
滞在国に指定検査施設がなく、そして日本に一時帰国できる状況にある方は、一時帰国して日本にて血清検査してもらうのが確実かなと思います。
2.航空会社の選定について
動物検疫に関する諸々の手続きを終えて、隔離期間180日を経たら、いよいよ出国の準備です。ここでは航空会社の選定について書きます。
パキスタンから日本への帰国を考えた時に、最初に候補に挙がったのがタイ航空でした。
フライト時間、そして乗り換え時間併せて12時間程度で、一番便がよかったのです。
ペットは貨物輸送(預け荷物)ですが、一応温度管理などはやってもらえるようです。
しかし、コロナの影響でタイ航空は経営破産、そして予定していた便もキャンセルされてしまいました。
そこで、次に候補に挙がったのがカタール航空。
ドーハ乗り換えで、フライト時間は15時間。
タイ航空と同じくペットは貨物輸送ですが、ウェブサイトを見ていると、乗り換え時のペットのケアなどもしっかりしている印象です。
貨物輸送に不安を覚えつつも、輸送用のケージも購入しました。
しかし、航空券を購入する直前になって、カタール航空がコロナの影響でペット輸送自体を取りやめたとの情報が!
航空券を購入する前に分かって本当に良かったです……
そして、最後の選択肢として残されたのが、ターキッシュエアラインズでした。
ターキッシュエアラインズは、条件が合えばペット・イン・キャビン、すなわちペットを客室に持ち込むことを許可しています。
https://www.turkishairlines.com/ja-int/any-questions/traveling-with-pets/
しかし、冒頭で書いた通り、旅程がものすごく長い!!!
まあ、パキスタンから一旦トルコ(西方向)へ行って、それからまた日本(東方向)へ向かうのだから時間はかかって当たり前なのですが、それに加えてトルコでの滞在時間が13時間・・・
ということで、最初は候補から外していたのですが、この際仕方ありません。
しかしここでラッキーなことに、パキスタンからトルコ乗り換えで羽田着便を選択すると、なぜか航空運賃がとても割安になったのです。
トルコ→羽田便のビジネス料金が30万円程だったのに対し、パキスタン→トルコ→羽田便のビジネス料金は16万円程度。
猫と一緒に座るのだから(※正確には猫ケージは座席の前に置きます)、第一に猫に快適に過ごしてほしい・・・!と思い、奮発して人生初ビジネスクラスを選択しました。
こういった過程で、利用航空会社はターキッシュエアラインズに決まりました。
3.準備した物について
利用航空会社が決定すれば、持ち物も自ずと決まってきます。
ペット・イン・キャビンの規定として、ペットとケージの合計重量8キロ以内、ケージはソフトケージまたはバッグで、縦23センチ(⁉)、横30センチ、長さ40センチ以内、と定められています。
いや、横と長さはわかるけど、縦23センチってあまりにも小さくないか・・・?と思いました。
案の定、それに合致するソフトケージを探すのが一苦労でした。パキスタンでも、オンラインサイトなどで中国製品の取り扱いはあるのですが、強度にも心配があるし、何せ大きさが合致しない!
そこで、Tripadvisorにて、過去にターキッシュエアラインズでペットともに旅をしたことのある人のレビューを探しました。
中でも、この方のレビューがとても参考になりました。イギリスからはるばるマレーシアまで、猫を三匹輸送した(しかも一匹ずつ)というのだから、プロです。早速メールをして、ケージの大きさについて質問してみました。
結果、ケージの重さはしっかりと量られるものの、大きさについてはノータッチで、あまりにもオーバーしていない限り大丈夫だろうということでした。
イギリスで大丈夫だったのだから、パキスタンなら絶対大丈夫‼️という言葉に妙に納得させられました、笑
以上を踏まえて検討に検討を重ね購入したのが、Sleepypod airというソフトキャリーです。
なんでもこのキャリー、ペットとの長距離旅行のために作られたというもので、とにかく作りがしっかりしています。
実際の使用レポはまた次回にして、ここでは簡単な使用感だけ述べます。
・意外と重い!肩掛けストラップが付いているが、猫を入れた状態で長時間持ち運ぶのは至難の業。
・キャリーとして使わない時は、寝床使用可(キャリーとして使う前は、うちの猫のお気に入りの寝床になっていた)。
・寝床使用時に、キャリーの両側を開けておくことができないのが若干使いづらい。片側だけオープンした状態だと、猫が警戒してなかなか近寄ってくれなかった。
・キャリー使用時に、中に熱が籠るようで、外気温とかなり差があった。
キャリーを寝床にする弥生さん
こんなところでしょうか。大きさは規定より少しオーバーしていますが、パキスタンの空港では何のお咎めも無しでした。
これと一緒に購入したのが、猫壱というメーカーの猫が落ち着くネットと、ポータブルケージ&トイレです。
猫用ネットは、元気すぎるうちの猫のために購入しましたが、大正解でした‼️
爪切りの時にも使えましたし、何より移動の際とっても役に立ちました。
ポータブルケージ&トイレは、空港での待ち時間の間使うために購入しました。
結局ケージは、パキスタンの空港で使ったのみでしたが、トイレは大活躍でした。
あとは、56にゃんというメーカーの猫用ハーネスです。
ハーネスは、、う〜ん。
正直あんまり使い所がなかったのですが、パキスタンで手に入るようなハーネスに比べると格段に作りがしっかりしていて、安心感がありました。
これらの荷物を、日本からパキスタンに送ってもらい(EMSなどはコロナの影響で止まっていたので、パキスタン出張の友人に頼みました)、日本帰国時に使用しました。
以上、今回の記事では移動前の準備について書きました。
次回は移動時のレポを書きたいと思います!
隔離用ホテルでくつろぐ弥生さん
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