発達障害関連のおススメ書籍10選

備忘としてこれまでに読破した発達障害関連のおススメ書籍を羅列していく。

1.発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47

仕事がうまくいかないときに読むと心が軽くなる書籍。
発達障害の著者が発達障害の人が社会人生活のサバイバル術を記した書籍で色々と参考になることが多い。

2.発達障害大全

最近購入した書籍の中で一番おススメ出来る書籍の一つ。
ASD・ADHD・学習障害の全てを網羅した書籍で、発達障害に関して網羅的に記した発達障害のバイブル的な書籍。これがあれば、発達障害の初歩的な知識は大体カバーできる。
もっと若い頃に読みたかった。

3.ルポ 高学歴発達障害 

発達障害ゆえに高学歴であるにも関わらず、社会人生活がうまくいっていない方に対してルポを行った書籍。
こちらは発達障害を理解するというよりは、自分と同じような方々の半生を知りたく興味本位で購入した。
筆者の症状はここまでは酷くないと感じた。高学歴で勉強が得意なのであれば、やはりサラリーマンではなく資格業を目指した方がいいだろう。

4.職場の発達障害

発達障害の臨床研究の分野で著名な岩波明氏の著書。
発達障害が問題になるのは、学生時代よりも社会人になってからの方が多い。
発達障害がどのような局面で職場で苦しむか、また発達障害とどのように立ち向かっていけば良いかに関して記した書籍。

5.もう内向型は組織で働かなくてもいい 「考えすぎるあなた」を直さず活かす5ステップ

どちらかと言うと、ASD向けの書籍。HSPとも関連が深いかもしれない。
内向型の人間の適職探しのガイドブック。
筆者は自分自身の職務遂行能力には自信がないので、とりあえず日系大企業にぶら下がる人生を選択した。

6.発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

こちらも発達障害向けのライフハック的な書籍。
生活習慣や酒、薬との付き合い方に関して記している。
ちなみに筆者は、酒を飲むと寝れなくなってしまうタイプなので月に一回程度しか飲酒はしないようにしている。社会人一年目からそんな感じだったので、今でも仲の良い同期は片手で数える程度しかいない。

7.「いい会社」はどこにある?──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点

こちらは発達障害とは直接関係ないかもしれないが、発達障害は定型発達の人とは違って職種選択、企業選択が肝になってくる。
一部同意しかねるような記述もあるが、概ね実態に即している。
キャリア選択、生き方の参考になる書籍。ページ数が多いのでバイブル的な立ち位置。

8.うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

発達障害は二次障害として、適応障害やうつ病を併発しやすい。
自分自身はそれによって会社を休んだことはなかったが、翌日に仕事がある時には寝れなくなったり、朝はとても辛く夜はハイテンションになることがこれまでに何度もあったので、適応障害は発症していた可能性もあるのではないかと思っている。
発達障害でなくても鬱を抜けるためのガイド本として有効であると思う。

9.精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

精神科医樺沢紫苑氏の著書。
発達障害の人限定ではないが、発達障害の人は基本的に二次障害として常に不安や疲れ、ストレスに苛まれていることが多い。
そのような人生の生きにくさを克服するためのライフハック的な書籍。
ちなみに樺沢紫苑氏のYoutubeチャンネルは分かりやすくおススメで、筆者も朝早く起きれた際には朝散歩を実践しているが、それを行うだけで一日のパフォーマンスは全然変わってくる。

10.ルポ 歌舞伎町の路上売春 ――それでも「立ちんぼ」を続ける彼女たち

大久保公園の「たちんぼ」問題を取り上げた書籍。
発達障害と関係ないのではと思われた方も多いかもしれない。
ただ、実際には売春や性風俗産業に従事する女性の中には、結構な割合で発達障害や学習障害に苦しむものが含まれており、実は発達障害とは切っても切り離せない関係にある。
ホストにはまる女性の中には、何らかの精神疾患を抱えたものも多数含まれるとのことである。
普通に企業で働いている高学歴発達障害と彼女たちの違いは実は学歴の有無と家庭環境に恵まれていたかの違いであって、一歩間違えれば自分自身もそうなっていた可能性も否めないと思う。
何故か分からないが、風俗産業に従事している女性やホストにはまる女性の出身地としてこのような書籍では北関東出身の女性が多く挙げられているが、北関東ってそんなに闇深い地域なのだろうか。

(番外編)おススメYoutubeチャンネル
精神科医がこころの病気を解説するCh

睡眠専門医渥美正彦

【働く発達障害の方を応援】こねくとチャンネル

Y's spiritual


このようにして見ると発達障害は色んな社会問題と結びついているし、最近は本屋の新書コーナーに行くと必す発達障害関連の書籍を見かける。それだけ多くの人が発達障害に悩んでいるという事であろう。
筆者も本当に長年この症状には悩まされてきたし、昔はそもそも発達障害はという概念も存在しなかったと思う。
最近になってようやく社会的に認知されてきた病気で、もう少し昔から認知されていれば筆者自身もうまく対処できたのではないかと思う。
自分自身の経験則から言えば、発達障害はある程度ライフハックを知っていれば、対処できる側面も大きい。
また日本では「障害」と名付けられ、ネガティブなイメージが付きまとうが、本当は脳の個性であって、実は障害でもないと思うのだ。
筆者の短い人生経験からの話になってしまって恐縮ではあるが、発達障害の方で根っからの性悪の方は見たことがない。
皆決まって繊細で傷つきやすく、どちらかと言うと人生にもがき苦しんでいるような方ばかりである。自身が色々と失敗してきたからこそ、他人に寄り添えるような優しい方も多い。

今回紹介した書籍を参考に、筆者と同じく発達障害に苦しむ人の人生が少しでも楽になれば幸いである。