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社会人からのワーホリという選択


薬剤師国家試験に合格した後、社会人として薬剤師の仕事を経験して、いつの間にか途中で仕事を退職してニュージーランド(NZ)に来ていた

先月までワーキングホリデーのビザで、ニュージーランドで仕事をしながら生活をしていた。今現在は日本に帰国している。

なぜ、ワーホリという選択をしたのか。そして、その選択が自分自身にどのような影響を与えたのか。今持っている気持ちを書き残そうと思う。




なぜワーホリをする選択をしたのか

高校生、大学生の頃は薬剤師になることが夢だった。そして、その夢が叶った後、社会人として最初の会社で働き始めた。北海道に1人暮らし、週6で働き月に40hの残業の日々。それが続いたときに最初の違和感を覚えた。

転職して次の会社で働いた。関東に戻りライフワークバランスが前よりも取れた。休日には友達とも会って充実した日々が続いた。それなのに再び違和感が自分を襲った

対極的な2つの会社で働いたのにも関わらず、心の中にあるモヤモヤ。その違和感の正体がやっと分かった。それは、

20代の生き方に後悔はないか?

という心の内から発生した問いかけに迷っていたことから出た違和感だった。そしてそれは僕が人生の中で叶えたい夢に関係していた。
それは、❝海外で生活をする❞という夢だ。

その夢は20代の内に叶えたいと思っていた。なぜならば、20代とそれ以上の年代では、大人になってしまっている分、感受性が変化していると思ったから。

ただし、心の中には迷いが常にあった。薬科大学は6年生で、卒業するころにはほとんどの人が20代後半から社会人をスタートする。

このままの生活を続けていれば安定しているし、わざわざ安定を捨ててまで夢を叶えに行くべきなのか。薬剤師という職業柄、毎年新薬や法律が更新されるのでブランクの期間を空けてしまって良いのか。

感情や想いを優先して現実的な問題を先延ばしにして良いのだろうか。本当に何度も熟考した。そのようなときに自分の判断軸になるのが、
人生全体を後から振り返ってその選択をして後悔をしていないか❞だった。

そう考えると、海外に行く決断より海外に行かない決断の方が未来で大きく後悔すると思った。結論が出てからの行動は早かった。準備に時間をかけて、不安はポジティブに変換するようにした。

自分達の頃はコロナが丁度流行して、卒業旅行はいけず、入社式もリモートで何か物足りなかった。そして、社会人になると嫌でも日本人が考える大人に染められる。

大人に染まる前の20代最後の大きな決断。幸い薬剤師は資格職で、お付き合いしている人もいない身で、海外に行くお金も貯めることができた。そして年齢もワーホリビザの条件を満たしている。

こんな好条件で、行かなかったら損ってぐらいの気持ちでワーホリをする選択をした


長い旅が終わってから

ニュージーランドという外国での旅を終えてから、学んだこと、感動したこと、気づけたこと、自分への理解がさらに深まったこと、など本当にたくさんの日本で経験できないことが経験できた

この歳で年齢差がある友達が増えるとは思わなかった。街も海も山も全ての景色が新鮮で、あんなに綺麗な星空は人生で初めてだった。日本という国を世界と比べて客観的に見ることができるようになった。

一人旅、バリスタ、ポーカープレイヤーデビューをした自分自身に驚いた。ニュージーランドの働き方が本当に好きになった。気候が心地よかった。日々が新鮮で、カフェや観光地に行くたびに感動した。

実際に生活してみて、日本とニュージーランドのそれぞれの良い部分、悪い部分も理解することができた。気候は湿気がない分NZが良いし、食べ物は圧倒的に日本が美味しい。

ライフワークバランスはNZが世界一だし、医療体制は日本が本当に充実している。まだまだあるけど、これは経験をした人にしか分からない。経験をしたからこそ忌憚のない意見を言える。

だから、この旅が終わって日本に帰国した時、日本人に生まれて良かったと心から思った。ワーホリに行く前より日本が好きになった。そして、この経験をしなければ出逢えなかった人と友達になることができた


自分で選んでよかった

人生の中で大きな選択を迫られることはそれほどない。だからこそ、いざその場面に遭遇した時に、自分で考え抜いて自分で選択をした方が良い

選択には自分の価値観や死生観が色濃く反映される。だから自己理解に繋がるし、自分の人生の中で何を大事にしているかが分かる。結果がどうであれ人生の糧になるよ、絶対に。

僕は❝後悔しないように生きる❞という死生観が中心となって自分の人生を構成している。だから、夢が叶う機会があれば、今の安定を捨ててでも叶えにいく。

自分で選んでよかったこと。社会人からワーホリを経験したこと。このニュージーランドでの日々は死ぬまで一生記憶に残るだろうし、そのことを思い出すだけで記憶の配当がいつでも受け取れる。

ニュージーランドで生活していた日々は異世界転生をしていたような感覚で、本当に新鮮で、綺麗で、最高に楽しかった。そして、日本で生活をしていたら絶対に出逢えない人と出逢った

人生の中での夢がほとんど叶ってしまったよ。頑張って生き続けた甲斐があったかな。案外大人になるのも悪くないな。だって自分で選択して自分の力で夢を叶えることができたから

今後のことは正直不安だらけだけど、この経験を糧にして頑張ることはできるから、自分らしくもう少し生きてみることにする。

今後どんな道を選ぶにしても、その道は選択と努力によって彩られる。不安や挑戦もあるかもしれない。だけど自分を信じ、前進することで、さらに素晴らしい瞬間が待っているかもしれない。

僕とこれを読んでくれたあなたのこれからの旅が、さらなる喜びと成長に満ちたものとなりますように。そして、その道のりが、また次の「自分で選んでよかった」と言える瞬間へと続くことを願って。

Where there is a will, there is a way.




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