家事を好きになりたーい!
私は留学期間を終え、家に四六時中いる身となった。
留学期間を終えて、出産するまでわずか10日なので、その間は特に何も思わなかったが、産後しばらく専業主婦の状態となった。
これは想定の範囲外であった。
思いもよらず、家事と育児が私に全てふりかかってきた。
育児はまぁ置いといて、家事!
家事よ、家事!
「いっそのこと、家事を好きになればいいんじゃない?」
とマインドコントロールにトライしてみた。
「掃除って素晴らしい!
わー、みんなのために洗濯物たたむの楽しいな!」
結果は失敗に終わる。
私は家事を全然好きになれなかった。
やるにはやるが、時々苦痛を伴う。
やりたくないため、やらない旦那さんに文句を言う。
「なんで私ばっかりやらなきゃいけないの?」
何故家事を好きになれないのか、原因を考えてみた。
しばらく、専業主婦として暮らしてみると、ストレスだらけ
「ダメだ、専業主婦としての資質が私にはない!
だって、そういう方向性で生きてこなかったんだもーん!」
というわけで、とりあえず遠隔読影の仕事を再開した。
しかし、仕事を始めたからといって、家事の量が減ったわけではない。
ただ、精神的に楽になっただけ。
話は変わり、
私の母親とシッターさんはタイプが似ている。
『完璧に家事ができ、それを嫌がっている節がない』
二人とも口を揃えて言った。
「お掃除、嫌いじゃないんです」
イコール「お掃除が好きです』とも言える。
何故堂々と、好きだと言わないのか?
私の場合はどうか?
「お掃除好きじゃないんです」
たしかに、何故堂々と
「お掃除、嫌いなんです」
と言えないのか?
後ろめたいのかな?
もとい、私の母とシッターさんはともに60歳代。
大学も出てるし、それなりに頭もいい。
しかし、家事を完璧にこなす専業主婦として長い間を過ごしている。
彼女達は元々、家事が好きで得意だったのだろうか?
やっているうちに喜びを見出したのだろうか?
何か秘訣はあるのだろうか?
時代の違いなのだろうか?
ダスキンに勤めている人達はお掃除が元々好きなのだろうか?
労働の代わりに賃金をもらえるので、問題ないのだろうか?
もしジェネレーションの問題だったら、次世代に家事手伝いをやる人が一切いなくなって困るのではないだろうか?
と色々思いをめぐらす。
そもそも家事が好きであれば、『どっちが家事をやるか?』という議題で夫婦がモメないので、万々歳である。
家事手伝いをお願いするにしても、妻として、母としてある程度はしないとこの家は崩壊する。
何故なら、旦那さんは家事が私より段違いに不得手だからである。
「得意な方がやればいいじゃん」
って言っちゃうと、得意なのは残念ながら私の方なのだ。
家事は生きていく上で必要なことだ。
「あー家事が好きになれたらどんなにいいだろう」
と、何度願ってみたところで、私は家事を好きになれない。
家事やるんだったら、他のことしたい。
でも、家事好きになりたーい!
とか、ごちゃごちゃ言ってないで、これから洗濯物たたみますよー!
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