女医ワーママのコンフォートゾーンから出る決意
独身のときは「とりあえずやりたいことはなんでもやってみる!」
という気持ちが強かった私も
子供が産まれてからは、挑戦をすることに少し逃げ腰になっていた。
子供もまだ小さいし
すぐ風邪ひくし、そして私も風邪もらうしで
1週間おじゃん、とかよくあること。
ものすごい負荷がかかる仕事は受けないようにしていた。
仕事のストレスで、イライラして
家庭に影響が出ないよう、気を使っていた節もある。
もちろん小さい挑戦はしていたものの
在宅ベースであり
まだコンフォートゾーンの中に、私はいた。
そしてそのことを納得しているようで
なんとなく情けなく思っている自分もたしかに存在したのであった。
しかし、今回確実に
アウト・オブ・コンフォートゾーンの仕事を受けることを決め
せっかくなので、なんで受けようと思ったのか
言語化してみようと思う。
そのコンフォートゾーンを超えた仕事というのは
10月にブラジルのリオデジャネイロで開かれる放射線学会に
ゲストスピーカーとして登壇するというもの。
しかも3日間のうち、4つのレクチャーを英語でこなさないといけない。
これは誰しもが若干コンフォートゾーンを超えている仕事じゃない?
「ブラジル!?オッケー!」
と二つ返事で言える日本人が一体どれほどいるであろうか?
旅行中に突然来たビッグオファー
友達の乳腺放射線科医から、その学会に
「私を推薦したいんだけど、どう?」と連絡をもらったとき
私は義理のお姉さんと娘と旅行中で、ユタ州のPanguichという小さな町にいた。
「できないこともないし、ちょっと楽しそう!」
これが第一印象であったが
やはり娘のことが気にかかった。
旦那さん、お弁当作れるかな?寝かしつけできるかな?
さみしがって泣くだろうか?
私は今まで娘を置いて出張に行ったことがない。
3時間くらい旦那さんにみといてもらって外出したことは数回あったが
ひとりで外に泊まったことは一回もないのである。
この学会に行くなら4、5日は家を空けることになりそう。
ふーむ。。。
聞けば、推薦はもう数時間で締め切りとのこと。
「一応推薦だけしといてもらおうか。
正式に頼まれたら頼まれたで、また考えよう」
せっかくなので、推薦だけしといてもらい、あとは天に任せることにした。
素敵な推薦状
その友達の乳腺放射線科医が書いてくれた推薦状は
私にもccで送られてきた。
推薦状だけにとても褒められていた(笑)
と書かれており、これを読んで感動した私は
もしオファーが来たら受けようとほぼ腹を決めたのであった。
明るく社交的なところを評価されているのが嬉しかったし
私はアメリカに住んでいるだけに、英語で話すことに抵抗がないのだ。
(誰も英語が堪能だとは言っていない笑)
しかもブラジルだから相手はノンネイティブスピーカーだし
更にハードルは低い。
あっさりと私で決定
推薦状のメールを見てすぐ
日本で一番えらい乳腺放射線科医の先生から
「先生、お久しぶり。先生にお願いしたいんですが、どうでしょうか?」
というメールをいただいた。
『こんなにもあっさり決まるなんて
きっと他の候補者がいなかったのだろう。』
と思ったが
『学会として誰も出さない、というわけにもいかないので
これは人助けにもなる。』
とも思った。
「受ける場合は6時間以内に返事をくれ」と書かれており
ちょっとだけ悩むことに。
義理のお姉さんの後押し
すぐそこにいた、義理のお姉さん(ポーランド出身)に相談してみた。
すぐさま「行ったらいいじゃない!かっこいい!」と言ってくれた。
「数日間、パパだけで絶対大丈夫よ。
何も完璧にしなくていいの。生かしておけばそれでいいのよ!」
と冗談を言いながら
「今からナニーを探すこともできるでしょ。」と提案もしてくれた。
お姉さんは元ナニーで、今までたくさんの子供を育てている。
そしてお母さんもフルタイムで働いていたので、小さい頃ナニーに面倒をみてもらったこともよくあるそう。
「お母さんが働いてて、他の人にみてもらうのなんて普通よ。
時々お母さんがいないなんて、全然悪いことじゃない。
子供はすぐ慣れるよ。」
とも言ってくれた。
そして快諾、日本代表に!
お姉さんの言葉に背中を押された私は
5分間くらい考えて「謹んでお受けします。」と返信したのであった。
そして、旦那さんには事後報告(笑)。
「おめでとう!娘はなんとかするよ」と言ってもらい
ほっ。
この時の感覚は、誰にも相談せずに
スタンフォード大学留学を決めた時の感覚に近かった。
明らかにコンフォートゾーンからは出ているけれど
新しい挑戦にワクワクする感じ!
その後、友達の乳腺放射線科医の先生も、私で決まったことを知り
「日本代表、頑張って!」とメッセージをくれた。
たしかにいわば日本代表!
響きは最高だ!!
オファーを受けた理由とは
とまぁ、流れはこんな感じであったが
オファーを受けた理由を改めて、言語化してみる。
仕事面
・名誉な仕事であること
・過去の業績を評価されていることに加え、今の状況がメリットになっていること
・教授からの紹介でも施設からの紹介でもなく、私に依頼があったこと
・みんながやりたがらない仕事を受けることは意味があると思ったこと
・準備期間が十分にあること
・承諾するまでの時間的制限があり、「えいや」と決めれたこと
・勝手にセミナーをたくさんやっているので、セミナーに慣れていて抵抗がないこと
家庭面
・娘が3歳半になり、だんだん手がかからなくなってきたこと
・プリスクールにも楽しそうに行っていること
・最近、旦那さんと娘さんがけっこう仲がいいこと
・お姉さんのアドバイスにより、他の人にみてもらうことは、かわいそうなことではない、と思えたこと
そして感覚
これらの理由の前に
そろそろコンフォートゾーンから出る時期なのかも
という感覚が、ちょっと前から私の中のどこかにあったのだと思う。
なんてったって私は感覚で生きていますからね!
ちょっとだけ心配な気持ちもありますが
とても楽しみにしています!
ひとりで飛行機乗るのも、泊まるのも久しぶり(え?そこ?笑)。
ブラジル待ってろよ〜❤︎
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ちょっとモヤっているワーママの皆さんにエールも込めて。
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