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業界研究マガジン

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特定の企業ではなく、気になる業界の動向についてまとめています。
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#企業研究

総合商社についての簡単まとめ

総合商社についての簡単まとめ

総合商社について総合商社は財閥系の三菱商事、三井物産、住友商事と非財閥系の伊藤忠商事、丸紅で5大商社と呼ばれています。

また、これに加えてトヨタ系の豊田通商と双日を合わせて7大商社と呼ばれることもあります。

かつての総合商社のビジネスは貿易業務が中心でしたが、近年は有望な事業へ投資を行い権益ビジネスへと変わろうとしています。

LNGや石油事業だけでなく、脱炭素の流れの中でアンモニアや水素事業

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世界の巨人を動かす生成AI

世界の巨人を動かす生成AI

生成AIとはChatGPTに代表される生成AIが世界的なトレンドになっています。
皆さんも目にする機会が非常に増えたのではないでしょうか。

生成AIとは学習済みのデータを活用してオリジナルデータを生み出す(=生成する)AIを指します。
ちなみに読み方は「セイセイエーアイ」です。

これまでの機械学習では、人間がAIに対して明確な回答をあらかじめ提示し、AIはその回答を記憶・知識化することで「予測

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【ラクスル】シェアリングビジネスの代表

【ラクスル】シェアリングビジネスの代表

ラクスルについてここ数年でCMを見かける機会が多くなったラクスルですが、どのような会社か知っていますか?

印刷会社だと思った人もいるかもしれません。

CMでも「小ロットで印刷」などのキャッチフレーズとともに印刷価格の安さを打ち出していますしね。

ただ、実はラクスルは印刷会社ではありません。

デジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットを活用して新しい価値を生む企業なのです。

ラク

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スナック菓子が食事の代わりになる?

スナック菓子が食事の代わりになる?

日清食品HDは傘下の湖池屋と共に立ち上げた「完全メシ」ブランドの商品を拡充しています。

カルビーも健康維持をうたうサブスクリプションを開始するなど各社が健康系の新商品に期待をかけています。

完全メシは日清食品グループが展開するブランドで、必要な栄養素をバランスよく含む点を売りとした商品群です。

日清食品は焼きそばやカレーライスなど36商品を展開しており、スナック菓子では湖池屋のカラムーチョが

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VISAのタッチ決済への可能性

VISAのタッチ決済への可能性

鉄道銀行の誕生
鉄道会社が金融事業に入り込もうとしています。

京王電鉄グループやJR東日本はバンキング・アズ・ア・サービス(BaaS) という形で金融サービスを開始します。

日常的に使う鉄道の強みを生かして顧客との新たな接点を作ろうとして、金融サービスの取り込みに動いています。

以前にも書いたのですが、鉄道会社が金融サービスに乗り出す狙いは経済圏の獲得です。

京王電鉄やJRは鉄道だけでなく

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交通フィンテックという新境地

交通フィンテックという新境地

鉄道銀行という地殻変動京王電鉄の銀行

京王電鉄グループが国内の鉄道会社として初めて銀行サービスを始めました。

「京王NEOBANK」という金融サービスで、スマホアプリで預金や決済などを提供し、その利用で京王ポイントがたまるというものです。

さらに住宅ローンは最大12万ポイントたまり、グループ会社の京王不動産などを通じて買うとさらに1万ポイント付与するというサービス内容になっています。

「鉄

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ゼンショーHDの世界挑戦

ゼンショーHDの世界挑戦

すき家などを手掛けるゼンショーHDの株式時価総額が今年、外食業界で初めて1兆円を超えました。

これはドイツや北米・英国で約3000店の持ち帰りずし店を手掛ける「スノーフォックス・トップコ」を傘下に収めたことで市場期待が高まったことが要因です。

市場シェアは米スターバックスをはじめ世界の外食チェーンが視野に入るほどで、今後は国内だけでなく世界に軸足を移すとしています。

創業から30年あまりで外

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東南アジアで加熱するネット通販事業

東南アジアで加熱するネット通販事業

東南アジアで広がるネット通販事業
新型コロナウイルスの影響により、ネット通販事業は大きく成長しました。
また、最近ではSHEINなどの越境ECも盛んになっており、今後もこの市場は拡大していくと予想がされています。

実は東南アジアでは日本製品と日系商品への需要が高く、越境ECで日系商品を購入する人がとても多くなっています。

なんとEC利用率をみると、タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・

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外資が攻勢をかけるホテル業界 ~日本市場が過熱~

外資が攻勢をかけるホテル業界 ~日本市場が過熱~

ホテル業界の現状コロナの影響で打撃を受けたホテル業界が息を吹き返しています。
海外から旅行客の受け入れを再開した日本でも最近では多くの外国人観光客の姿を目にするようになりました。

実際に外資ホテルの稼働率も急回復しており、客室単価は約20%増と宿泊料金の高騰が起きています。
多くの宿泊施設はインバウンドを軸にした価格設定をしているようです。

2030年に訪日客6000万人という政府の数値目標は

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