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宗教や信仰についての雑記 #170

◯不器用

昔、あるCMの「自分、不器用ですから」という台詞が話題になったことがありました。
「不器用」ということは今でも時折耳にします。

この「不器用」という言葉は、朴訥さや誠実さの代名詞とみなされることが多いように思います。
また、現代社会の効率信仰へのアンチテーゼのような意味で使われることもあるようです。

総じて不器用であることはポジティブな印象を持たれることの方が多いような気がします。

しかし不器用であるには、それなりの覚悟も必要であるとも思います。

まず、不器用であると他人の心の機微がよくわからず、気づかぬ内に何気ない発言で人を傷つけてしまう恐れがあります。

また、不器用な人は他人を疑うことがあまりないように思います。ですから今の社会では詐欺に遭いやすいのではないでしょうか。

そして宗教的な観点から観ると、不器用ということは謙虚さや敬虔さ、ときには依存心の表れであることがあるようです。
それにより過激なカルトに引き込まれやすいように思います。
生きることに不器用な人は、周囲との人間関係がうまく築けずに孤独感や不安感を抱きやすく、また、自分の能力や価値を低く見積もってしまうことがあるため自己肯定感が低くなる傾向があるようです。
そんなときに「仲間意識」や「あなたは特別な存在だ」といった称賛を示されて、引き込まれてしまうことが多いようです。

不器用であることにはポジティブ・ネガティブ両方の面があるようです。
私自身も不器用な人間ですので、そういったことに注意してゆきたいと思います。

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