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日本人は交通ルールを知らない


第2章 学校における安全教育

日本の学校における交通安全教育に関する文部科学省の資料がある。
実際に日本の学校現場でどのような教育が行われているのかは知らないが、この資料によると幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校と各段階によって目標が異なっている。

(1)幼稚園
 日常生活の場面で、危険な場所、危険な遊び方などが分かり、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付けることができるようにする。 また、災害時などの行動の仕方については、教職員や保護者の指示に従い行動できるようにするとともに、危険な状態を発見したときには教職員や保護者など近くの大人に伝えるこ とができるようにする。

第2章 学校における安全教育

この辺まではいいだろう。保護者が交通安全について明るければ子供も親に従って行動してれば何ら問題はない。
そして小学生からは以下の通りとなっている:

(2)小学校
 安全に行動することの大切さや、「生活安全」「交通安全」「災害安全」に関する様々な危険の要因や事故等の防止について理解し、日常生活における安全の状況を判断し進んで安全な行動ができるようにするとともに、周りの人の安全にも配慮できるようにする。また、簡単 な応急手当ができるようにする。

第2章 学校における安全教育

はい、異議あり。
これ以降を読んでも日本の学校では交通「安全」を中心に教えており、事故に巻き込まれないことなどに重点を置いている。「交通ルールを教える」とは一言も書いていないのである。

交通法規は交通安全の基盤であり、それを理解しない限り交通安全を、歩行者としても、守れないと考える。何よりも恐ろしいのがそれを学ばないまま子供達が公共の道路に出て自転車という車両を運転していることだ。

ある日近所の交差点で車の助手席に乗っていたところ、学生の乗った自転車が「止まれ」の標識を無視して曲がってきたので、運転していた父が呼び止めて「そこ一時停止って書いてあるの見た?」と聞いたら「はい」とだけ言って走り去って行った。

別の日には精神科の建物を出た瞬間に歩道を非常に早い速度で歩道を走行している自転車と衝突しそうになり、「危ない!」と叫ばれたがどっちがやねんと思った。更に別の日には全く同じ場所で自転車が走行してきたところ私が着用していたバングルを引っ掛けられ、壊されてしまった。 また横断歩道で青信号を渡っていたところを自転車に無理やり突っ込まれて衝突しそうになったこともある。
日頃から信号無視する自転車をしょっちゅう見かけるし、赤信号の車道から青信号の横断歩道に乗り上げて道を渡ったり、左折しようとする車の横をすり抜けようとしたり、酷い場合は逆走していたりと、自転車に乗っている人たちは車両であるという自覚がないのではないだろうか。

「交通マナー」という変な言葉

公共の道路を利用する際に守らなければいけないものはなんだろうか?「交通マナー」という言葉があるが守らなければいけないのは本当にマナーだろうか?私は絶対に違うと思う。守らなければいけないのはたった一つ。

交通法規

それだけ。

私の出身地域(海外)では交通ルールに関する授業があり、テストもあった。自転車を乗るにはそのテストをクリアしていなければならず、実習もあった。私は自転車に乗れなかったので路上教習に出してもらえなかった。

日本の人に話を聞くとそんな教習や教育は受けた覚えはないという。

私の案

この案はすでに行政や地方自治体に正式なルートで提案している。もし読んでみて良いアイディアだと思ったら読者の方にも是非安全な地域社会のために動いてほしいと思っている。

教育改革

小学校から「交通安全」だけでなく、交通標識や交通ルールそのものを教える必要があると考える。
「とまれ」と書いてあったらそれは一時停止をしなければならないという意味で、そこと交わる他の道を走っている車両に優先権がある、ということから教えていかなければならない。自転車は車両であり、車道を交通法規に従って運転しなければならないことを幼少期から教育していく必要がある。

自転車や電動キックボードは免許制にすべし

あまりにも交通ルールを無視した走行を見かける以上、自転車を含む「車両」全てを免許制にせざるを得ないと思う。
信号と交通標識は守って当然。曲がるときは曲がる方向へ手を出し合図をする。車道において必要な知識と意識を身につけるべく、講習と教習を義務ずけ、免許制にすべきと考える。

自転車もナンバープレートをつけるべし

交通違反する自転車に対して取り締まりが緩すぎると日常的に思う。警官自身が信号無視する場面を見かけたこともある。
よって取り締まり強化のため自転車はナンバープレートをつけるべきだと思う。そうすれば危険運転をする車両がドライブレコーダーに映っていれば通報もたやすくなる。そして何よりナンバープレートは盗難防止にもなるはずで、放置自転車の解消にもつながるメリットがあると考える。

無法地帯なら厳しくするも止むなし

世界的にあまり例はないかもしれないが、ここまで酷いと上記のようにせざるを得ないと感じている。ルールを無視するものが現れればより厳しいルールで縛る他に方法はない。
自転車と歩行者と車、すべてのモビリティが共存する社会づくりが求められているのではないだろうか。

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