鬱打つ撃つ

スッと血の気が引いてく

体が強張り

そこに立ち竦むことしかできない

後ろめたさのデリケートな心臓を撃ち抜く

宛先のない妄言のような暴言

止まらない勘繰りが寒鰤みたいに暴れ出し

ナマコのようなグロテスクな血眼を

敵の履歴に捧げる

片目になりゃ安心

すでにない良心

舐めた真似罪と罰は天に吐いた唾

よく飲み込めよ手前の歯と血の塊を

拳と顎が同時に砕ける感触

悪くない自暴自棄

くれてやるわこんなもの

プライドを揚げたフライドポテト頬張る

流し込むビールはどこか鉄の味がした

酔えねぇ素面で啜る冬の素麺

箸を置いて見上げる天井に現像される現状

無視だ睦月は無敵だ

もう一つの目をくり抜いて

もう余計なもんは見えねぇ

闇世を走る