画像1

09,風に流されるままに

何かに、迷った。
00:00 | 00:00
シリーズもの9曲目です。
爽やかなにシンプルに書いたつもりが、結構重量感のある曲になった気がします。力を抜いて流れる風に身をゆだねるイメージで書きました。
元々は新たに導入した新音源のテスト用にさらっと書いた曲だったのですが、思いのほか出来が良かったので今まで使っていた音源用に書き直しました。
以下この曲の物語。
「私は持ち出した本を読み進めた。あのよくわからない彼について知るため、言葉の言い回しに至るまでじっくり考えて読んだ。わからない所は研究者に聞いたら丁寧に教えてくれた。…教えてもらった内容を紙にまとめて束にしたら、それは持ってきた本と同じくらいの厚みになった。
本から得られる情報を全て得たと思う。その上で、私はまだ足りないと感じていた。それは知識だけじゃない。その時何を感じ、なぜそうしたのか…心の動きがまだ完全に理解できない。それを知るには私自身が経験を積むしかない。
許されるなら、私はこの研究所から外に出て彼が形作ったという世界を見て回りたいと思う。具体的な目的や目標はない。ただ見たものを見たままにあるがままに感じて、そこから心を学びたい。この施設から出たことのない私には、きっと必要なことだから。」

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?