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10,狼頭は旅をする

何かに、迷った。
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シリーズもの10曲目です。
シリーズとしてはこの曲で最後になりますが、エンディングっぽくなく次があるんじゃないかって期待したくなるような前向きな曲を目指しました。この曲を最後に作曲環境が変わるので、個人的には今の環境へのお別れ曲です。
以下この曲の物語。
「私の旅立ちは意外にもすぐに実現した。まるで旅立つことが事前に予定されていたかのように新たな服や必要な道具を渡され研究所から送り出された。旅立ちに立ち会ってくれた何人かの研究者からの別れの言葉を思い出す。
"図鑑を渡したから、野草や動物を食べる前に毒性や食べ方を確認するように"
"言葉が通じそうな相手と出くわしても、ちゃんと遠くから様子を見て安全を確認するように"
"移動しながら目印を見つけて、細目にメモを残すように"
"もし寂しくなったら、いつでも戻ってくるように"
…いつか本で読んだ旅立つ息子を送り出す親のような言葉の数々。今まで、それこそあの"レンカ"という研究者が部屋から出してくれるまで誰も声なんてかけてくれなかったのに。
でも、それらの言葉はこれから始まる未知への冒険の不安を和らげた。」

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