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此岸のラボラトリー

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絵本の中のファンタジーな世界をイメージした楽曲集です。 イメージが伝わりやすいようにそれぞれの曲には物語風のフレーバーテキストが付いています。他のマガジンと世界観を共有しています…
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2024年4月の記事一覧

11,彼岸のイニティウム

何かに、迷った。

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シリーズもの11曲目です。
エンディング風のつもりです。
『研究者とメランコリー』のアレンジになります。
テンポ遅めに感情の抑揚も少なく淡々とした始まりから、急に『研究者とメランコリー』のメロディが入ってくる所がお気に入りです。
元々はシリーズ全曲のお気に入りメロディ全て詰め込んだエンディング風の曲を考えていたのですが、収拾がつかなくなったのでやめました。
以下この曲の物語。
「拾ったボロボロの本

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シリーズもの10曲目です。
『花と記憶の林道』より『猟奇的メモリア』のアレンジです。
といっても、フレーズを流用しただけですが…。
何にも左右されない波に流されて揺蕩うイメージで書きました。今はただ波に運ばれて、どこかに流れ着くその日まで身を任せて眠りたい…。眠い。
以下この曲の物語。
「書き手を失った1冊のノートが海の中をただ流されていた。かつて書き手の居た場所は今は海の底で瓦礫の山。旅の途中で

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09,ストゥディウムの怪物

何かに、迷った。

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シリーズもの9曲目です。
ちょっと戦闘曲っぽい和風(?)の曲になりました。シンプルに半音ずつ下がるイントロはこんなテンポの遅い曲でも緊張感を出してくれている気がします。テーマは愛着に囚われた怪物です。可愛らしくドロドロとした曲を目指したつもりですが…難しいですね、人生経験不足かも。
以下この曲の物語。
「08-01
何故こんな状況で私はこのノートを開いているんだろう。そして、なぜ私は書くことをやめ

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08,此岸のラボラトリー

何かに、迷った。

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シリーズもの8曲目です。
此岸とは、仏教用語で彼岸の対義語に当たる言葉だそうです。様々な修行の果てにたどり着く悟りの境地である彼岸に対して、迷いや悩みに満ちた私たちの住むこの世界は此岸。そんな此岸のイメージをちょっと機械的な雰囲気で纏めてみました。確かに現世は迷いや悩みに満ちて、たまに生きること自体辛く感じる瞬間もありますが、一つ一つの迷いや悩みを紐解くように解決していけば、いつかは彼岸にたどり着

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07,繋がるデリバラブル

何かに、迷った。

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シリーズもの7曲目です。
ちょっとスペーシーな曲になった気がします。物語に散りばめられていた点と点が繋がり出した、そんな転換期をイメージして書いた曲です。ループ前の盛り上げるメロディ、結構自信作。
以下この曲の物語。
「06-02
今回の報告会で私は先の探索の結果報告を行った。評価は上々、この結果を基に新たなプロジェクトの立ち上げも決まった。今までの努力が報われた喜びと、先の見えなかった研究が一つ

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シリーズもの6曲目です。
怪しげなピアノから始まり、幼さと寂しさを感じるメロディへつながっていく曲です。断片化した記憶、または記録です。微かに残っている小さい頃の思い出が、過去に己が書いた手紙や日記を見つけて急に鮮明化していく…そんなイメージで書いています。
以下この曲の物語。
「05-25
興奮が収まらない。想像していたよりも大きな収穫を地底湖のそこで見つけてしまった。裁定機が世界の構造の解明を

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シリーズもの5曲目です。
真面目な雰囲気を出すためにベースで低音を固めつつ、気が抜けるようなフルート(?)っぽい音で雰囲気を柔らかくしてみました。うーん…ちょっと想像とは違う曲になってしまった…。
以下この曲の物語。
「05-24
地底湖は想像していたよりも大きい。そしてそれを取り囲むように散らばる人工物の数に圧倒されている。
多くの有益な情報の為に予定は大きく遅れている。これまで仮説でしかなかっ

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