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旅をするように絵本を読む【子育てエッセイ】

先日、図書館で借りてきた絵本の中で、ちびちーちゃん(2歳2カ月)のお気に入りの絵本がある。

普段は借りてきた絵本は全般的に読むけど、この絵本はず~~~っと手元に持っている。そのくらい好きみたい。1日に最大何回読んだかなぁ。

保育士だったころ、1歳2歳児クラスで大人気な「たまごのあかちゃん」。年齢的にも、ちびちーちゃんがハマっていることにうなずける。

さまざまな動物の赤ちゃんのたまごが出てきて、生まれるという繰り返しのストーリー。はっきりとした色合いは、子どもにとって見やすい。

ちびちーちゃんに毎日毎日何度も「よんで~」とリクエストされるので、さすがに絵本を暗記してきた母の私。



そこで、ふと思った。この絵本、私が子どものころに好きだった絵本になんとなく似ていると。タイトルまではっきりと覚えていなかったので、作画の「やぎゅう げんいちろう」と検索。すると、子どもの頃の私が好きだった絵本に再会した。

「そうそう、これ!」と見つけた瞬間に、当時の記憶のフタがぱかーんと開いた。湯水のようにあふれてくる、今まですっかり忘れていた子どもの私の記憶。絵本にまつわるいろいろなこと。好きなことや苦手なこと。

なつかしい。

子どもの頃の私は、母に、従姉に、幼稚園の先生に、絵本を読んでもらうことが大好きだった。大人になっていくにつれ、忘れていた。好きなものがどんどん増えたからだと思う。別に忘れることは悪くないけれど、覚えていたほうがなんとなく豊かな気が私はする。

私の子どもであるちびちーちゃんが私の子どものころの記憶と出会わせてくれたんだよなぁ。不思議な気持ち。



子どもに絵本を読み聞かせる、というアクションは、100%子どものためだと思っていた。でも、その数%くらいは、子どもの頃の私に出会う旅のような気持ちで読んでみてもいいかもしれない。

子どもの頃の私は○○だったなぁ~
○○が好きで、△△が楽しくて、大人の××が嫌だったなぁ~

なんて、思いをめぐらしながら。
そんな過去の子どもだった自分が、今の子育てのヒントを教えてくれるかもしれない。何より、この絵本を読み聞かせる行動が自分のためでもあると考えると、楽しさを探さずにはいられない。わくわくする。

「読書は旅だ。」

どこかで聞いた誰かの言葉にものすごく納得した気持ちになって、私は今日も子どもたちに絵本を読む。





明日もいい1日になりますように。




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