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ゆでたまごと2歳児【子育てポジティブキャンペーン】

「ママ!たいへん!うまれちゃった!!!」

キッチンにいる第一子ちびちーちゃん2歳児が焦った声で私を呼ぶ。

ちびちーちゃんはゆでたまごのカラを剥いていたはず。そこから何も生まれるものはないけれど、アクシデントが起こったことは間違いので食器を片づけていた手を止め、ちびちーちゃんの手元を覗き込んだ。

なるほど。生まれていた。

ちびちーちゃんが剥いたゆで卵

「むきむきしたら、ぱっかーんてうまれちゃったの…」

と、ちびちーちゃんは残念そう。そうだよね、いつもはちゅるんって剥けるもんね。他のゆで卵は順調だったのに、最後の1つだけカラの剥がれが悪かったかな?

しょんぼりしているちびちーちゃんがかわいくて仕方なくて。
私はニヤニヤが止まらなかった。笑



たまごの黄身の部分をなぜ「うまれちゃった」と表現したのか。その答えは絵本の中にあった。

ちびちーちゃんがまだ0歳の時に、ハマって大好きだった絵本。たまごから動物の赤ちゃんが生まれるストーリーと鮮やかな色彩が特徴的。

たぶん、この絵本で「たまごから赤ちゃんが生まれる」ということを学んだでいた。



そんなことに思いを巡らせた私は、ますます興味深くなって、ちびちーちゃんに聞いた。

「ぱかーんて生まれちゃったこれはなあに?」

すると、ちびちーちゃんはこう答えた。

「ゆでたまごのあかちゃん。」

どうやら、ちびちーちゃんにとって、卵の黄身は"たまごの赤ちゃん"なのだそう。

子どもの想像力は自由で素敵だ。



「でも、ちびちーちゃんがご飯の時間のときに、たまごさんもたまごさんの赤ちゃんも食べちゃうんじゃないの?」

ちょっと意地悪かなと思いつつも聞いてみた。

「そう、ちーちゃんのおなかであかちゃんそだてるの」

と、さも当然のように、そしてどや顔で言う。同時に妊婦さんのようにお腹をなでた。むちむちボディのお腹は今日もぽんぽこりんだ。

「じゃあ、今までのごはんもみーんなちーちゃんのお腹で育っているの?」

「そうだよ。大きくなるまでずっとここにいるの。」

食べたものはお腹の中でずっと育てている気持ちでいるらしい。愛おしそうにお腹をなでる手が印象的だった。




我が子ながら、かわいいなぁと思う。

ゆでたまご1つに、こんなにも想像を巡らせて、大事に想って。なんて素敵なんだろう。

日々のちょっとしたつぶやきや、子どもならではの鋭い視点や言葉を、私は大事にしたいと常々思うんだ。子育ては大変なことがたくさんあるけど、気持ちがポジティブに引っ張られるような出来事はたくさんある。

そんな日々を私はnoteを通して書いていきたい。だから、私は育児日記がやめられない。




明日もいい1日になりますように。


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