かねつぐ

40代。3児の子育て真っ只中。ジャーナリスト。日々の出来事やニュースについて綴ります。

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最近の記事

解剖「東京五輪汚職」

東京五輪を巡る汚職事件の報道が今夏(2022年)以来、 ずっと続いています。 大会組織委員会理事の電通OBが、 「みなし公務員」の立場を悪用し、 自身の知り合いの企業に五輪スポンサーの地位を 事実上与えるなどする見返りに 現金を受け取っていたというのが大きな構図です。 これだけでも悪質ですが、 11月に入り 官製談合疑惑まで浮上しています。 官製談合―。 つまり、行政が発注する公共事業は、 受注企業を競争入札で選ぶことが 絶対的な原則にも関わらず、 行政側が入札に介入し受注

    • 傑作「クライマーズ・ハイ」

      この作品は発行当初から何度も読んでいます。 そのたびに新たな発見があり、 生き方や仕事への姿勢を考えさせてくれる 一冊です。 無人島に持って行きたい一冊を選べと 言われれば、 間違いなく本書をバッグに入れます。 私の知り合いで、東日本大震災による津波で 最愛の息子さんを亡くされたご遺族がいます。 息子さんは当時、海沿いの銀行支店に 勤めていました。 上司の指示がずさんで、 避難できず津波にのまれました。 以来、命を大切にする企業の在り方を 問い続けています。 ご遺族は、

      • ふざけるな「所得増税」

        怒りに任せてタイトルを付けてしまいました。 どういうこと? 増税って何? 物価上昇で苦しんでるのにまだ負担? そんな印象を持たれたかもしれません。 今日の朝刊各紙は1面で、 防衛力強化に関する政府の有識者会議が 提言をまとめ、報告書を首相に提出したという ニュースが大きく掲載されていました。 提言の内容は、ざっくりいうと、 防衛費の安定的な財源確保に向け、 増税を提起したというものです。 背景には、ロシアのウクライナ侵攻や、 中国の台頭、北朝鮮の脅威があるなど 防衛環境が

        • 政府、水中ドローン開発へ

          空撮、設備の点検、レジャー、防災…。 さまざまな場面で活用されているドローン。 最近では国が「空の産業革命」と名付けて、 ドローンを用いて荷物を輸送したり、 医薬品を運んだりする実証実験を行っています。 そのドローン。 遅ればせながら水中でも使われていることを 最近知りました。 そして、政府は水中ドローンの開発に 乗り出すようです。 11月15日に報道されていました。 目的は、機雷の敷設や除去です。 機雷とは、艦船が接近または接触した際、 自動又は遠隔操作で爆発する兵器の

        解剖「東京五輪汚職」

          驚異!AIの画像生成技術

          ステイブル・ディフュージョン (Stable Diffusion)という言葉を ご存じでしょうか。 最近、話題になりましたので ご存じの方もいらっしゃるのかなと 思います。 「初めて」という方に 簡単に説明すると、 イギリスのスタートアップ企業が 開発したAIを使って画像を 自動生成できる商品もしくは その技術のことです。 何がすごいかというと、 専用サイトで何か文字を入力すると、 AIが機械学習により その文字に応じた画像を自動生成する ことです。 ものの数十秒で。。。

          驚異!AIの画像生成技術

          志賀直哉を読んで(下)

          志賀直哉「和解」を読み終わりました。 いやぁ、心理描写や情景描写が とても巧みだなと改めて感じました。 どの場面を読んでも、 その景色や登場人物の表情、動きなどが ありありと浮かんできます。 ところで、和解っていつごろ 書かれたのだろうと思い、 調べてみると、 大正6年でした。 なんと105年前です! テーマは、作家である主人公と その父との不和です。 ただ、何が原因で不和になったのかは 最後まで記されていません。 解説者やネット上での解説では、 「あえて書いていない」

          志賀直哉を読んで(下)

          韓国の雑踏事故に思う

          LINEでのやり取りからは、 とても仲睦まじい親子の姿が 浮かんできます。 娘から父に届いたメッセージには、 こう書いてありました。 「今日は同じクラスのフランス人に 会うよ」 報道によると、 それが最後のメッセージになったようです。 北海道根室市出身の女性(26)が、 ソウルでの雑踏事故に巻き込まれて 犠牲になりました。 語学留学中だったそうです。 LINEのやり取りは女性の父親が 涙ながらに報道陣の取材に明かしました。 同じ娘を持つ親として、 胸が張り裂けそうになり

          韓国の雑踏事故に思う

          電力各社の電気料金を比較してみたら…

          電気料金の値上がりが止まりません。 背景には、ロシアのウクライナ侵攻による資源価格の高騰、 急速な円安で火力発電所の燃料調達コストの増加などがあるようです。 「今後も燃料価格が改善する見込みはない」というのが、 電力各社の見立てです。 大手電力各社は毎月、「○月分電気料金の燃料費調整」という資料を ホームページで公表しています。 原油やLNG、石炭など燃料費の価格、 使用電力1kWh当たりの単価などをまとめたものです。 この資料を見ると、2か月先の電気料金がどうなるかが

          電力各社の電気料金を比較してみたら…

          ギャルマインドとアフリカ支援

          ギャルが再ブームだそうです。 ギャルは1990年代から2000年代初頭にかけて登場しました。 簡単におさらいすると、 当初はミニスカートに厚底ブーツ、茶髪のロングヘア、 日サロで焼いた浅黒い肌が特徴でした。 「コギャル」と呼ばれ、 歌手の安室奈美恵に影響を受けたといわれています。 その後、「ヤマンバ」が現れました。 ガングロで、髪の毛は脱色、メイクは白色のグロスを施す なかなかのインパクトでした。 コギャルもヤマンバも渋谷のセンター街や109あたりが生息地でした。 昨今のギ

          ギャルマインドとアフリカ支援

          16回目の「記念日」

          米米CLUBの「浪漫飛行」を聞きながらこの文章を書いています。 ♪トランク一つだけで浪漫飛行へ in the sky 1990年代、JALのイメージソングとして使われたこともあり、 名曲中の名曲ですね。 イントロを聞くだけで、 旅情をかき立てられるのは、私だけではないのではないでしょうか。 この曲は昔からのお気に入りで、 私の結婚式でも使わせてもらいました。 (当時はJASRACも「著作権がどうの」とうるさいことは 言っていなかったなあ) で、その夫婦となった記念日から10

          16回目の「記念日」

          志賀直哉を読んで㊤

          車を運転中、ラジオを付けると、TOKYO FMの「パナソニックメロディアスライブラリー」が流れてきました。人気作家小川洋子さんが未来に残したい文学遺産を紹介するコーナーで、志賀直哉の「和解」を取り上げていました。 志賀直哉は明治から昭和にかけて活躍した白樺派を代表する作家のひとり。「暗夜行路」や「城の崎にて」の代表作があって、、、 その程度の知識しか持ち合わせておらず、 作品の朗読や小川さんの解釈を聞きながら、興味を持ち「一度、読んでみるか」と思いたちました。 さっそく、

          志賀直哉を読んで㊤

          クレカの限度額を下げたら…

          使っているクレジットカードのムダを徹底的に削減するため、       利用限度額を「月10万円」まで思いっきり下げました。                  経費削減という意味では効果てきめんでした!! ところが、予想外の落とし穴があり、毎月あえいでおります。 少しややこしいですが、お付き合いいただければと。 どういうことかというと…普通、利用限度額を10万円にしたら、               毎月10万円使えると思いますよね。 これ、違うんです。 実際は使える額は想

          クレカの限度額を下げたら…

          貧乏性ハム事件

          ある朝、冷蔵庫を開けた妻との会話です。 妻「何、このハム?」 私「あ、オレが入れたよ」 妻「はあ。ふざけんな」「これじゃほかのハムが傷むだろ」 冷蔵庫には、長方形のトレーに入った10枚入りのハムがありました。 9枚は整然と並んでいましたが、 先頭の1枚だけクシャッとしていました。 妻は、そのハムに激怒したのです。    ことのいきさつは前夜にあります。 リビングの床に1枚のハムが落ちていました。 状況からして、明らかに子どもが落とし それほど時間は経っていませんでした。

          貧乏性ハム事件

          接地音

          遠くから人が歩いて近づいて来る時の音で、 その人が誰だか分かることありませんか? カツ、カツ、カツと小気味のいい音を立てる人、 靴を擦るように歩く人、 バタバタと大きな音を立てる人 歩き方にはそれぞれ特徴があり、 その時に響く音にも個性がにじみ出ます。 さて、立教大陸上部が55年ぶりに箱根駅伝出場を決めたことが 話題になりました。 監督の上野裕一郎さんは自らも現役で 「日本一速い監督」と呼ばれているそうです。 練習では一緒に学生ランナーと走るそうで、 テレビ取材に「選手の