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韓国の雑踏事故に思う

LINEでのやり取りからは、
とても仲睦まじい親子の姿が
浮かんできます。

娘から父に届いたメッセージには、
こう書いてありました。
「今日は同じクラスのフランス人に
会うよ」

報道によると、
それが最後のメッセージになったようです。
北海道根室市出身の女性(26)が、
ソウルでの雑踏事故に巻き込まれて
犠牲になりました。

語学留学中だったそうです。
LINEのやり取りは女性の父親が
涙ながらに報道陣の取材に明かしました。
同じ娘を持つ親として、
胸が張り裂けそうになります。

親であれば、
娘はできれば自分の近くに
置いておきたいと願うのでは
ないでしょうか。
地方に住む親であれば、
東京に出すことさえ「決心」が
いるでしょう。
ましてや海外に。

女性は、
「日本と韓国に関係する仕事がしたい」と
願ったそうです。
新型コロナの影響で先送りになっていたが、
今年6月に渡航できたそうです。

父親は、
娘が海を越えて行くことに
大きな不安を抱きつつ、
本人の希望を叶えてあげたいと
願ったのではないでしょうか。
そこに、父親の「愛」を感じずには
いられません。

一方、
女性が送ったメッセージは、
絵文字付きで、
とても楽しそうな雰囲気を感じさせます。
父親を心配させないようにという
心遣いだったかもしれません。
女性もまた、心が優しく
家族思いの方だったのではないだろかと
思いを馳せました。

「あのね」の歌いだしが印象的な
MISIAの「アイノカタチ」には、
こんな歌詞があります。

星の数ほどの中 
ただ一人のあなたが
心にいるんだ
あのね あのね
ずっと 大好きだよ

雑踏事故で亡くなったのは155人と言われています。
その1人1人に人生があり、
家族や最愛の人がいたと思います。

留学した女性をはじめ、
犠牲になられた全員が1日も早く、
家族のもとに帰り、
安らかに眠られることを、
心から祈っています。

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