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ふざけるな「所得増税」

怒りに任せてタイトルを付けてしまいました。
どういうこと?
増税って何?
物価上昇で苦しんでるのにまだ負担?
そんな印象を持たれたかもしれません。

今日の朝刊各紙は1面で、
防衛力強化に関する政府の有識者会議が
提言をまとめ、報告書を首相に提出したという
ニュースが大きく掲載されていました。
提言の内容は、ざっくりいうと、
防衛費の安定的な財源確保に向け、
増税を提起したというものです。


防衛費の増強が言われている

背景には、ロシアのウクライナ侵攻や、
中国の台頭、北朝鮮の脅威があるなど
防衛環境が厳しさを増していることがあります。

朝日新聞の報道によると、
直近の日本の防衛費は年間5・5兆円ほどですが、
自民党内には5年後に10兆円前後まで増額する
声が強いとのこと。
つまり倍増させる、と。
この額は消費税2%分の当たるようです…

背景には、世界各国に比べて日本の防衛費は
少ないということもあるようです。
NATO加盟国は2024年度までに
防衛費を対GDPで2%に上げることを
決めているようです。


日本の防衛費は「少ない」らしい(防衛省資料)

なんなんですかね。
防衛環境の厳しさや各国と比較した
防衛費の少なさなど
事情は分からなくはないですよ。

しかし、簡単に増税なんて言わないでほしいなと。
確かに、防衛は大事ですけど、
庶民を自認する私としては、
あらゆる物の値段が上がっている今、
家計防衛の方が大事だと感じちゃいます。

まずは国民の日々の生活を守ることが
第一じゃないでしょうか。
物だけでなく、さまざまなサービスや
保険料なども上がりましたよね。
たぶん、コロナ前と比べて、
すでに2%増税された分くらいの
家計負担は生じているのではないでしょか。

一方、給与は増えない人々が大半でしょう。
私もそうです(涙)。

有識者会議の報告書では
「幅広い税目での負担が必要」としていて、
政府・与党は税収が大きい法人税や所得税を軸に
増税の検討を進めるようです。

ただ、すぐに増税の議論には
ならない見込みです。
政府は今、閣僚の辞任ドミノや
旧統一教会問題などでガタガタだからです。
国民に増税を求め理解を得られる環境は
整っていないでしょう。

ではどうやってねん出するのか。
政府、与党内では国債発行で賄うという
見方が出ているようです。

はい、そうきましたか。
国債、つまり借金ですね。
これはこれで大きな問題です。
将来にツケを回すことになるのですから。
それでなくても、
日本の借金は膨れ上がっていて、
国債残高は1千兆円という天文学的な数字ですよ。

新型コロナでの経済対策のように
一時的な支出のために国債を活用するのなら
まだわかりますが、
防衛費というず~っと必要になる負担を
借金で賄っていたら、
お金はいくらあっても足りません。

日本は防衛以外にも、
少子高齢化問題や、
南海トラフ巨大地震や首都直下地震といった
災害対策も極めて重要です。


巨大地震への備えも超重要

防衛費の増強が必要だから、
増税や国債発行が必要だというのではなく、
もっと、国全体を俯瞰して、
どの分野にどれくらの費用がかかって、
どれくらい足りないから、
それをどうやって賄うか(増税や借金ではなく)、
ということをまじめに考えないと
いけないんじゃないでしょうか。

今の日本は、将棋やチェスでいえば、
打つ手がなくてじわじわ
追い詰められている状況だと思います。

安易に増税や借金に頼るのではなく、
国として稼ぐ力を付けなければならないと
思います。

安定した歳入なくして、
防衛費の増加など本来はできないのでは
ないでしょうか。
有権者がしっかり目を光らせ、
声をあげないと、都合よく政策を決められて
しまいます。
つまり、私たち国民が試されているのだと思います。


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