マガジンのカバー画像

ドイツ語の学習手帳

219
僕なりのドイツ語の勉強法や文法に関する記事をまとめています。良ければ読んでいただければ嬉しいです。
運営しているクリエイター

#外国語学習

【ドイツ語】接続法II式《現在》(その2)

【ドイツ語】接続法II式《現在》(その2)

こんにちは!
今回は、前回に続き接続法II式「現在」の話をしていこうと思います。

前回は、接続法II式を使う上で最低限覚えておく必要のある動詞について書きました。
結果、ほぼ全て助動詞となりましたが……。

前回話したとおり、一般動詞の場合は、多くの場合

würden + 動詞の原形

で代用されるため、それぞれの動詞の接続法II式の形をいちいち覚えたところで、実は使い時はあまりありません。

もっとみる
【ドイツ語】接続法II式《現在》

【ドイツ語】接続法II式《現在》

以前から何度も取り上げていますが、
今回も接続法II式「現在」を取り上げたいと思います。
(もう少し「作り方」に重点を置いてみようと思います)

苦手意識を持つ方が少なくない接続法II式。
ですが、遠慮がちで思いやりのある我々日本人には、
切っても切れない関係にある、接続法II式。

実は、全ての動詞でこの形を覚えておく必要はありません。
では、どの動詞を覚えたら良いのでしょうか?
それを早速見て

もっとみる
【ドイツ語】「涙が顔を伝った」の言い方

【ドイツ語】「涙が顔を伝った」の言い方

ドイツ語で僕が未だに使いこなせない表現。
それが、「触れる」「叩く」などのように、身体の部位と一緒に使う動詞です。

「私は彼の眼をじっと見つめた」
「母は娘の髪を撫でた」
「彼は友人の肩を叩いた」

など、色々ありますが、
ややこしいのが、ドイツ語では「身体の部位」と「身体の持ち主」を分けて表現しないといけないことです。
この説明自体が抽象的で分かりにくいので、上の日本語を独訳しましょう。

もっとみる
ドイツのエンタメ

ドイツのエンタメ

ドイツのテレビ番組は、正直、詰まらないものが多いです。

推理小説や刑事ドラマ、ドイツ語で言う「クリミ(Krimi)」が大好きな国民性、「火曜サスペンス」はおろか、ほぼ毎日どこかのチャンネルで刑事ドラマが放映されて、毎日誰かが殺されています。

あとはクイズ番組とトークショーですね。これでドイツの番組の8割はカバーできるのではないかというくらいに。

バラエティやコメディは、正直何が面白いのか分か

もっとみる
【ドイツ語】「Ich bin kalt」と「Mir ist kalt」の違い

【ドイツ語】「Ich bin kalt」と「Mir ist kalt」の違い

こんにちは!
ドイツはようやく秋らしく涼しい時期になってきました。
数週間前までは30度を超えていたのが嘘のように、夜には1桁台まで下がる地域も出てきました。夏時間が終わるのもあともう少し、ものすごい勢いで昼が短くなってきています。寒いなと感じることも増えてきました。

さて、「私は寒いです」をドイツ語で言いたいとき、

「Ich bin kalt」
「Mir ist kalt」

どちらを使えば

もっとみる
ホットなはずのアイスココア

ホットなはずのアイスココア

こんにちは。
日本や南欧で暑い日が続く中、ドイツは7月後半~8月半ばまで、時に夜中の気温が一桁に落ち込むほど異様に涼しい日が続いていました。それもようやく終わり、また今週末からは30度を超える暑い日が戻ってくるようです。

さて、暑い日や寒い日、という話をしていて思い出した一つの話があるので、今日はそのことについて書こうと思います。

イタリア人やフランス人、スペイン人など、ラテン系の言語を話す人

もっとみる
【ドイツ語】分離動詞の意味の重心は「前つづり」にあり?!

【ドイツ語】分離動詞の意味の重心は「前つづり」にあり?!

こんにちは!
今回は、ドイツ語の「分離動詞」の話をしていこうと思います。

「分離動詞」と言うのは、例えば「aufmachen」(開ける)という動詞が、文の中で「machen….auf」というように、前つづりと本動詞の2つに分かれるもののことです。

これ、「分離」しているというかは、むしろ逆で、不定詞や過去分詞などで「くっつけて」書いていると考えた方が学習上良いと思うのですが(分離動詞ならぬ「結

もっとみる
【ドイツ語】形容詞の格変化(1格・定冠詞類・不定冠詞類)

【ドイツ語】形容詞の格変化(1格・定冠詞類・不定冠詞類)

こんにちは!
前回に引き続き、今回も形容詞の格変化について見ていきたいと思います。

今回扱うのは「1格」です。ドイツ語では「ノミナティーフ(Nominativ)」と言いますので、ドイツ語で書かれた文法書やドイツでドイツ語の授業を受けられる方は、ご参考にしていただければ幸いです。

なお、前回同様、冠詞のつかない「裸の形容詞」はここでは扱いません。

早速ですが、形容詞が冠詞の後に来る場合、1格の

もっとみる
【ドイツ語 】形容詞の格変化(2格/3格・定冠詞類・不定冠詞類)

【ドイツ語 】形容詞の格変化(2格/3格・定冠詞類・不定冠詞類)

こんにちは!
ドイツ語文法について少し書こうと思います。
以前にも扱った「ドイツ語の形容詞の格変化」ですが、今回は格ごとに見ていこうと思います。

変化表を縦(性ごと)ではなく、横(格ごと)に見ていくイメージです。

まず初めに、

形容詞は冠詞の後につくと語尾が「-en」で終わる。

これを基本の形として覚えてください。

変化表だけを見ると、(性3つ+複数形)×4つの格=16個も変化を覚えない

もっとみる
「ワクチン未接種者はウクライナ陰謀論支持者」という世論調査結果【ドイツ】

「ワクチン未接種者はウクライナ陰謀論支持者」という世論調査結果【ドイツ】

こんにちは!
ドイツのネットニュースを見ていたら、目を引くタイトルの記事を見つけたので紹介します。

記事を更に読むと、陰謀論を信じていると答えた人は回答者の15%ほどで、この数値を多いと見るかは意見が分かれそうですが、個人的に奇妙に感じたのは、ウクライナ戦争についての立場を世論調査で「あなたはワクチンを打っていますか?」と尋ねていることです。

日本の20代、30代のワクチン追加接種率は確か3割

もっとみる
【ドイツ語】Danke für...の後の言い方色々

【ドイツ語】Danke für...の後の言い方色々

こんにちは!
今回は、「~してくれてありがとう」という時に使うドイツ語の表現を色々集めてみました。

英語であれば、「~してくれてありがとう」と言いたければ、「thank you for…」の後に、動詞の動名詞形(-ing形)を続ければ良いですよね。

ただ、ドイツ語の場合は、「Danke dafür, dass…」と、「dass節(英語のthat節に相当)」を続けて、主語、目的語、動詞……と続け

もっとみる
DeepLを用いた語学学習

DeepLを用いた語学学習

こんにちは!

自動翻訳サイトの質はますます上がっており、特に「DeepL」の質は非常に高いです。訳出される文章も、そのまま訳として利用できるレベルのものがあります。

知らない言語で記事を読めるようになったのもDeepLの大きな恩恵です。「読めるだけの語学力が欲しい」と思っていた言語については、労力と時間の大幅なコストダウンに繋がっていると感じます。DeepLが無ければ、一体、僕がロシア語のニュ

もっとみる
ドイツ語という「微妙な」言語

ドイツ語という「微妙な」言語

最初に断っておきますと、筆者(僕)はドイツ語をライフワークとして勉強している人間で、ドイツ語がとっても大好きな人間です。

そのため、ドイツ語をディスる意図は全くないのですが、常々思うことを今回書いていこうと思います。

ドイツ語は、日本人にとって「微妙な言語」だと思うのには、いくつか理由があります。

ドイツ語を趣味で学ぶ分には、微妙だとかそういう風には考えないと思います。趣味は楽しいからするわ

もっとみる
語学の中の「アハ体験」

語学の中の「アハ体験」

こんにちは!
今回は、以前書いていた「英語に似ているドイツ語」「日本語に似ているドイツ語」の続きで、ドイツ語を勉強しているときに出会い、個人的に「なるほど、そうだったのか!」と思った単語を書いていこうと思います。

英語の場合は何故かピンと来ないのに、ドイツ語で意味を覚えると「あー、そういうことだったのか!」と思う単語は意外とよくあります。それは、もしかすると、英語がカタカナ語として日本語に定着し

もっとみる